OBCが新たに発表した固定資産関連のオプション
2023年10月17日、株式会社オービックビジネスコンサルタント(OBC)は、固定資産管理に特化した新しいオプション『他システム仕訳連携オプション for 固定資産奉行V ERPクラウド』を発表しました。この新しいオプションは、固定資産に関連する仕訳を自動化し、経理業務の負担を軽減することを目的としています。
開発の意義と背景
固定資産管理においては、減価償却の計上や資産の取得、移動、除却、売却といった多様な仕訳が必須です。特に、IFRS(国際財務報告基準)や減損会計への準拠が求められるため、仕訳の複雑さは増加します。このため、多くの企業が会計システムへの仕訳入力で頭を悩ませています。
OBCの調査によれば、約90%の企業が異なるメーカーの固定資産管理システムを利用しており、その結果、仕訳入力やデータの取り扱いに多くのリソースを消費している状況です。さらに、2027年4月には新リース会計基準が適用されるため、経理負担がさらに増大します。このような課題を解決するため、OBCは固定資産奉行V ERPクラウドのオプションとして、仕訳連携の自動化を図ることにしました。
他システム仕訳連携オプションの主要特長
新しいオプションには、特に注目すべき3つの特長があります。
特長1: 工数とコストの大幅削減
このオプションを利用することで、固定資産奉行V ERPクラウドから仕訳データをCSVファイルとして出力し、会計システムに連携できます。出力項目の設定や並び順が自由にできるため、従来の手間を大幅に軽減し、工数やコストの削減が期待できます。
特長2: 正確性と生産性の向上
自動仕訳機能により、減価償却費やリース料の支払いに加え、資産の移動や除却、売却まで、資産ライフサイクル全体をサポートします。これにより、手作業での仕訳入力によるミスを防ぎ、正確で効率的な会計処理が実現します。
特長3: 進化する制度への対応
新リース会計基準などの法改正に迅速に対応することができ、未来の変更にも柔軟に対応できます。この安心感により、企業は業務に専念できる環境が整います。
固定資産奉行V ERPクラウドの概要
固定資産奉行V ERPクラウドは、多様な実務要件にアジャストした固定資産管理を実現するシステムです。上場企業やIFRS適用企業が求める資産除去債務や複式帳簿の管理にも対応しており、企業の成長に寄与する固定資産管理業務を支援します。
新しいオプションがもたらすメリットを活かし、経理業務が一層効率化されることが期待されています。今後の会計業界の変革に注目が集まります。