FOOMA JAPAN 2025での新防水コンベヤ発表
マルヤス機械株式会社が2025年6月に開催された「FOOMA JAPAN 2025」にて、自社の新型防水コンベヤ「SGA-WA」と「SLS-WA」を正式に発表しました。この2つのコンベヤは、食品や医薬品業界における自動化のニーズに応える製品であり、特に湿った状態での製品の整列や振分けを効率的に行うことができるという特長を持っています。
自動化と衛生管理の両立
これらの新しいコンベヤは、殺菌や除水を経た後の濡れた製品に対して設計されており、「整列・合流」や「振分け」を自動的に行います。マルヤス機械が採用する静音構造や工具レスの設計は、現場での作業効率を大幅に改善します。特に、製品が濡れている場合でも安定した搬送が可能で、これは食品や医薬品の製造プロセスにおいて非常に重要です。
SGA-WA: 積載物を安定整列
「SGA-WA」は、濡れたスパウトパウチやレトルト食品、輸液バッグなどを適切に整列させる機能を備えています。ユーザーは工具なしで部品の着脱が可能で、短時間で清掃やメンテナンスを行うことができます。これにより製造ラインのダウンタイムを減らし、効率的な運用が実現します。
SLS-WA: スムーズな振分けを実現
もう一方の「SLS-WA」は、殺菌・除水後の製品を安定して振分けることに特化しています。このコンベヤは交互、個数指定、外部信号制御の3つの方式に対応しており、さまざまな生産環境に柔軟に適応できます。さらに静音スラット構造が実装されているため、騒音が少なく、作業環境を改善します。
展示会での高評価
FOOMA JAPAN 2025において、これらのコンベヤの動作は実際にデモを通じて披露され、多くの来場者から注目を集めました。展示会では、特に「濡れた製品の搬送が難しい」「衛生管理が困難」という従来の課題に対する解決策として、参加者からの高評価を得ました。
導入によるメリットとしては、HACCP対応の衛生的なライン構築が可能であり、安定した整列や振分けが実現できる点を挙げることができます。また、メンテナンス性が向上することで、稼働停止リスクを低減し、静音で省スペースな設計により現場環境の改善につながります。
会社情報と展望
マルヤス機械株式会社は、長野県岡谷市を本社に構える搬送機器のメーカーで、広範な業界の自動化や省人化に貢献してきました。公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルでは、製品情報や取り扱いの詳細が掲載されており、ぜひご覧ください。
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今後も新しい技術を取り入れつつ、食品・医療分野の自動化を推進し、社会貢献につなげていくことでしょう。