正規品認証ソリューション「Trust Tag」が登場
一般社団法人日本流通管理支援機構は、最新の正規品認証と流通管理を実現するソリューション「Trust Tag」を発表しました。このシステムは、ホログラムやQRコード、電子透かし技術、さらには位置情報を駆使しており、今後の製品流通に大きな影響を与えることでしょう。
増加する非正規品の流通
近年、日本製品のアジア市場での販売量は増加していますが、それに伴いつつあるのが非正規品の増加です。この課題に対処するため、従来のQRコードといった単一の技術だけでは不十分だとされていました。そのため、より堅牢な認証方法が求められていたのです。
この背景を受けて、同機構は韓国のCK&B社とのパートナーシップを結び、海外で500以上のブランドに採用されているHiddenTag®と自社の技術を組み合わせた新たなソリューション「Trust Tag」の開発に至りました。
「Trust Tag」の特徴
「Trust Tag」は、消費者が専用アプリを使用して簡単に製品の正規品であるかを確認できるホログラムラベルです。このラベルには一つ一つに固有の識別番号が埋め込まれており、4段階の多重認証プロセスを採用しています。
1.
肉眼による確認 - ホログラムやデザインの目視確認。
2.
アプリによる検証 - 専用アプリを用いたラベルの個体識別データの確認。
3.
スキャナー利用 - 汎用スキャナーによる出荷情報の確認と整合性の照合。
4.
サーバーによるモニタリング - ユーザーのGPS位置情報、認識回数、認識パターンなどを元にした監視。
この個体識別データは、目視では確認できない電子透かしとして埋め込まれており、高度なセキュリティを提供します。また、読み取り時に位置情報をサーバーに送信することで、商品の流通経路も管理できるため、正規の販売経路以外で扱われる横流し品を検出することが可能です。
さらに、導入企業はラベルのデザインを自由に行うことができ、金属や皮革、繊維といった様々な素材にも直接印刷することができます。これはブランドの独自性を保ちながら、消費者に対する信頼性を向上させる要素となるでしょう。
日本流通管理支援機構とは
一般社団法人日本流通管理支援機構は、不正流通の監視とブランド保護を目的に設立されました。業界での豊富な経験を持つ経営陣は、流通管理やITの知識を活かし、本ソリューションの開発を推進しました。CK&B社との業務提携を通じて実現したこの技術は、今後の製品流通を大きく変える可能性を秘めています。
「Trust Tag」の導入により、正規品の流通が促進され、消費者にとっても安心して商品を選ぶことができる環境が整うでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。
【関連情報】
一般社団法人日本流通管理支援機構
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担当:佐野 正登