ハマン落火ノリイベント、日韓の架け橋に
2025年10月16日、韓国の慶尚南道咸安郡で「ハマン落火ノリ」が開催されました。このイベントは、日韓国交正常化60周年を記念して行われ、日本から約1,000人が参加する大規模なものとなりました。今年で二回目を迎えるこのイベントは、昨年の半数以上の参加者を集めることに成功しました。
幻想的な火祭り
「ハマン落火ノリ」は、釈迦誕生日に行われる伝統的な火祭りで、慶尚南道の無形遺産にも指定されています。参加者は、幻想的な火の粉が舞い落ちる景色に魅了され、多くの感動の声が寄せられました。韓国の地元文化を体験しつつ、この特別なイベントに参加できることができたのは、参加者にとって貴重な体験となったことでしょう。
観光地方への誘客の取り組み
韓国観光公社と一般社団法人日本旅行業協会(JATA)が共同で行ったこのイベントは、韓国国内の観光客を地方へ誘客することを目的としています。韓国は観光客の多くがソウルに集中する課題を抱えており、釜山から車で約1時間半の距離にあるハマン郡は、観光地としてその魅力を存分に発揮することが期待されます。
参加旅行会社の多様性
今回のイベントには、エイチ・アイ・エスやJTB、クラブツーリズムなど、合計23社の旅行会社が参画しました。参加者は、火祭りの美しさだけでなく、韓国文化を体験することができ、韓服体験やハングル文字を書く体験コーナーも好評でした。
大盛況のイベントによる成功と未来への期待
韓国観光公社のキム・ガンミ日本地域センター長は、昨年の2倍にあたる約1,000名の参加を得たことは成功の証として喜びのコメントを述べています。また、参加者からは「火が降ってくる感覚が素晴らしい」「幻想的な瞬間に感動した」といった声が多く寄せられました。
日本側の見解
JATA会長の髙橋広行氏も、ハマンでの取り組みを高く評価し、観光客の誘致に向けた大きなステップであると語っています。彼は、ハマンには世界文化遺産「伽耶古墳群」もあり、周遊観光に良いロケーションであると指摘しています。
来年に向けた取り組み
来年の開催に向けても、さらなる規模拡大が検討されています。イベントを通じて、地方観光の魅力を一層高めていくことが期待されています。日本の旅行業界も、より多くの観光客を呼び寄せるための工夫を凝らしていくことでしょう。
このように、「ハマン落火ノリ」は日韓の架け橋となる魅力的なイベントとして、今後も多くの注目を集めることでしょう。参加者は大きな感動を胸に、再びこの美しいイベントに参加する日を楽しみにしているに違いありません。