セリオが新サービス「yacmo」を発表
2024年9月11日、Celio株式会社がOktaユーザ企業向けの新サービス「yacmo」の提供を開始しました。このサービスは、ユーザー企業がクラウドサービスを安心・安全に運用するための強力なバックアップ・リストア機能を提供します。
「yacmo」の目的と背景
Celioは、IDaaS(ID as a Service)の領域において多くの経験を持つ専門業者です。OktaやOneLogin、CyberArk、JumpCloudなど、140社以上の企業の情報システム部門に技術支援を行ってきました。今回新たに提供される「yacmo」は、これまでの経験から得た知見を基に開発されました。
企業の情報システム部門の多くが抱えている悩みの一つは、IDaaSの設定情報のバックアップ・リストア機能に関するものでした。特に、日本は自然災害が多く発生する地域であるため、企業が運用するクラウドサービスの設定をしっかりと保護し、その万が一の事態に備えることが重要です。これを踏まえて、Celioは、管理運用上の設定情報の世代管理、ディザスター・リカバリ対策、そして将来にわたるレジリエンスの向上が図れるツールとして「yacmo」を開発しました。
サービスの詳細
「yacmo」は、Oktaの基本設定であるポリシー、グループ設定、アクセス制御、ライフサイクル管理、ワークフロー設定などを、日本国内においてデータ保護環境のもとで世代毎にバックアップします。必要に応じて、その情報を簡単にリストアすることが可能です。
また、アクセスログに関してもUtilizeする標準的な保存期間を超えて拡張し、Oktaのログ機能を補完する重要な役割も果たします。このように、「yacmo」はただのバックアップ・リストア機能にとどまらず、企業が安心してOktaを利用できる環境をサポートします。
提供される料金プラン
Celioは、「yacmo」に関して利用規模に応じた柔軟な料金プランを設けています。初期導入を検討している企業ユーザーだけでなく、既にOktaを運用している企業向けにも、「yacmo導入&サービスサブスクリプションパッケージ」を提供しています。料金プランの詳細については、直接Celioに問い合わせることが推奨されます。
今後の展開
「yacmo」は、設定情報のバックアップ・リストアやログデータの保管機能に加え、将来的にはさらに多くの機能が追加される計画です。今後、Okta以外にもJumpCloudなど様々なIDaaS製品をサポートすることで、幅広いニーズに応えていく予定です。Celio社が提供するこの新しいクラウドサービス、「yacmo」にぜひご期待ください。
担当者の声
代表取締役の浅井政浩氏は、「2015年にOkta関連ビジネスをスタートして以来、構想を温めてきた自社開発のサービスが実現しました。これからもお客様のニーズに応じた機能を追加し、企業のセキュリティを一層強化していければと考えています」と述べています。
用語解説
- - IDaaS: ID・パスワード管理や認証・認可、アクセス制御などをクラウドベースで提供するサービスのこと。