歯みがきと感染症
2026-10-28 11:56:15

歯みがきがインフルエンザ予防に果たす重要な役割とは

歯みがきがウイルス感染に与える影響



最近、ライオン株式会社が発表した研究結果が注目を集めています。この研究によると、歯みがきを行うことがインフルエンザウイルスに反応する免疫成分「IgA抗体」の濃度を増加させることが確認されました。この知見は、口腔内の衛生状態が免疫機能に与える影響について新たな視点を提供しています。

研究の背景



近年、インフルエンザウイルスの流行は早まり、感染症予防がますます重要視されています。口腔内はウイルスが体内に入る最初の経路であり、唾液はその防御のカギとなります。唾液には、抗体や各種酵素が含まれており、感染に対して効果的に働きます。特に、唾液中に存在する「IgA抗体」は、ウイルスや細菌に対抗する重要な成分となります。

これまでの先行研究では、歯みがきによって唾液のインフルエンザウイルス不活化能が向上することが確認されていますが、具体的に免疫成分に及ぼす影響は明らかにされていませんでした。今回の研究は、その疑問に答える形で行われたのです。

研究方法と結果



研究では、20代から50代の健康な男女14名を対象に、歯みがき前後で唾液を採取し、IgA抗体の濃度を測定しました。唾液を採取する前日は食事と口腔清掃を控え、翌朝に5分間の歯みがきを実施。その結果、歯みがき後の唾液中のIgA抗体濃度が有意に増加することが確認されました。このことは、清潔な口腔が唾液の免疫機能を高め、病原体に対する防御能力を向上させることを示しています。

考察



研究の結果から、歯みがきによって口腔内の細菌が取り除かれることで、唾液中のIgA抗体がウイルスに対してより効果的に働くことが分かりました。在口腔環境において細菌が多いと、IgA抗体は細菌に反応してしまうため、ウイルスに対する防御が弱まってしまうのです。しかし歯みがきによってこの細菌が減少することで、IgA抗体は外部からのウイルスに対する免疫反応が強まると考えられます。

今後の展望



研究責任者の槻木恵一氏は、「この発見により、歯みがきという日常的な行動が唾液の質を向上させ、全身の健康に寄与する可能性がある」と述べています。今後は、うがいや手洗いと並ぶ新たな感染症予防の習慣として、歯みがきが広く認識されることが期待されます。

2025年以降、インフルエンザウイルス対策としての口腔衛生の重要性が強調される中で、この研究成果は今後の口腔ケアに新たな価値をもたらすでしょう。

研究発表



この研究成果は、2026年11月29日に開催される「第5回日本唾液ケア科学会学術集会」で発表される予定です。このように、日々の歯みがきが将来的には病気の予防にもつながる可能性を秘めているという点は、私たちが今後の生活において意識すべき重要な事項です。


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会社情報

会社名
ライオン株式会社(広報部)
住所
台東区蔵前1-3-28
電話番号
03-6739-3711

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