ウィザスグループ、Credly導入でキャリア支援を強化

ウィザスグループがCredlyを導入

株式会社ウィザスが、デジタルバッジ「Credly」を導入することを発表しました。このプラットフォームは、英国ロンドンに本社を置く教育サービス企業、ピアソンによって開発され、すでに4,000以上の企業や団体で活用されています。日本国内においても、日本経済新聞社が導入を推進しており、時代のニーズに応じたキャリア支援の一環として注目されています。

労働市場の変化とスキルの重要性

グローバル社会の急速な変化に伴い、労働市場で求められるスキルは短期間で変化します。最近の世界経済フォーラム（WEF）の報告書によると、今後5年間で労働市場におけるスキルの約半分が新たに求められるとされています。このような背景から、個人の成長の一環として、学びの成果を明確に示すことが必要不可欠です。

Credlyの活用とその意義

日経ビジネススクールなどの教育機関では、既にCredlyを用いて学習成果の認証を進めています。具体的には、経営学や人的資本経営についての講座を修了した学生に対し、デジタルバッジを発行しているのです。これにより、学習したスキルを国際的な基準で可視化し、証明することが可能となります。

ウィザスグループも、ベトナムの教育機関NiX Educationとの連携のもと、日本語教育やITスキルプログラムにCredlyを導入します。具体的には、以下の4つの軸でバックを展開し、参加者のスキルを国際基準で証明します。

1. JPN：日本語スキル（IT日本語など）
2. EX：実務経験（リモート、インターン制度）
3. CR：キャリアレディネス（自己分析、面接練習）
4. SC：社会貢献（イベント、学習支援など）

組織への影響

Credlyは参加者の成果を視覚化するためだけでなく、企業や教育機関にとっても、適材適所の人材配置や研修設計の質を向上させる助けとなります。受講者はバッジを取得することで、自身の成長を実感し、自発的に学ぼうとする姿勢が育まれることが期待されます。これは、組織全体の活力向上にも寄与するでしょう。

ウィザスグループは、今後もベトナムのみならず、国内外のキャリア支援でのCredlyの活用を進めていく方針です。SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」を掲げ、グローバルな教育環境の改善に貢献していくことを目指します。また、日本国内の労働力不足の解消にも力を入れていくつもりです。