海の未来を考える
2024-10-23 18:56:58

持続可能な海を育む「THE BLUE CAMP」が期間限定レストランを開催

未来をつなぐ食のキャンプ「THE BLUE CAMP」



2024年8月6日から11日、日本食品総合研究所にて「THE BLUE CAMP」が主催するポップアップレストランが開催されました。これは、持続可能な海を意識した次世代の若者を養成するためのプログラムであり、一般社団法人「Chefs for the Blue」が主体となっており、海の未来を考える新たな食文化の創出を目指しています。

この取り組みは、NSKが「Chefs for the Blue」の活動に賛同し、共に新しい価値を創造するためにディスカッションを重ねて実現しました。「THE BLUE CAMP」では、水産資源の保全に取り組むシェフと未来を担う若者を繋ぎ、さまざまな世代が参加できるイベントを通じた啓発活動が行われています。

利用された施設では、シェフ達の新たな挑戦や若手のキャリア形成、商品開発のテストマーケティングが実施され、1週間で120名の来場者を迎えました。特に「ディストピア魚屋」と名付けられた待合室では、日本の水産資源の危機を表現し、現状を真剣に考える機会が提供されました。

プログラムの内容



「THE BLUE CAMP」では、参加した15名の若者たちが東京と京都の拠点で学びの成果を発表し、食の持続可能性に対する意識を高めました。東京チームによるレストラン『あおのいま』では、4品の料理が提供され、学生たちの学びの集大成が披露されました。特にシェフたちとの共同制作で、素材選びや調理法において、魚の重要性を実感し、その価値を伝える工夫がなされています。

1. 前菜:鰯の冷製油煮トマトだれ
日本近海で豊富に捕れるマイワシを使用したこの一品は、淡いトマトだれとともに提供され、食感と旨味を引き立てています。このメニューには未来の魚食文化を意識した思いが込められています。

2. 揚げ物:黒鯛の米粉揚げ夏野菜あん
都心では見かける機会の少ないクロダイを使用し、地元の魚食文化を生かすことを目的とした一品です。使いこなすことで新たな食材の価値を再認識しています。

3. マグロづくし
未利用部位を活用した膳は、クロマグロの資源管理の重要性を学んだ上での本格的な料理法で提供され、持続可能な仕組み作りの重要性をトレースしています。

4. 甘味:桃の水羊羹海藻のレモン蜜漬け
海藻を使ったデザートは、海の生態系を支える生物の重要性を再認識させる役割も果たします。

学んだメッセージ



参加した学生たちは、3つの重要なメッセージを発表しました。
1. 魚は無限にはない
漁業資源の保全を意識する重要性を学んだ彼らは、「獲り過ぎ」ない地道な努力の大切さを訴えました。
2. モヤモヤを大切にする
資源の持続可能性を考える中で答えが出せなかったからこその学びが今後の課題となります。
3. 知識の共有
得た知識や気づきを他者に伝え、広めることの重要性も強調されています。

このようなイベントは、消費者や若者たちに水産資源の現状に対する理解を促し、持続可能な海の未来を築く一助となります。今後も様々なイベントの開催を通じて食文化の発展を目指していく方針です。このように、未来のために立ち上がる「THE BLUE CAMP」の活動は、一人一人が海の未来に関心を持つきっかけとなることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社日本食品総合研究所
住所
東京都中央区日本橋兜町6-7兜町第7平和ビル 1F
電話番号

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