2024年首都圏中古マンション価格動向と最新データ分析

2024年首都圏における中古マンションの価格動向

首都圏の中古マンション市場は2024年10月において、過去数年に渡る動向を大きく変える重要な節目を迎えています。今回の調査は、不動産情報サービスを提供するアットホーム株式会社が委託したアットホームラボ株式会社によって実施され、首都圏における中古マンションの価格についての詳細な分析を行いました。

中古マンションの平均価格が4,052万円に

調査によると、2024年10月現在の首都圏における中古マンションの1戸あたり平均価格は4,052万円となり、これは前月および前年同月比で3カ月連続の上昇を示しています。この価格帯は2017年1月以降初めての4,000万円台の達成であり、不動産市場における重要な指標となっています。

一方で、地域のトレンドには明確な違いが見られます。埼玉県の他いくつかの地域では、14カ月連続で前年同月を下回る結果となっており、千葉県西部も同様に12カ月連続で前年割れとなっています。これに対して、東京23区や横浜市・川崎市といった主要都市では、最高額が更新されるなど、明らかな価格上昇が見られます。

東京23区の価格上昇が顕著

特に注目すべきは、東京23区の動向です。前年同月比で約14.0％の上昇を示しており、この上昇率は調査開始以来最高を記録しています。この数値からも、東京23区における不動産の人気が高いことが伺え、特に生活環境やアクセスの良さが、投資家や住民にとって大きな魅力となっていると考えられます。

8月以降のデータを見ても、東京23区の前月比は2％を超える上昇が続いており、価格差としても707万円と大きな変化を見せています。この流れは今後も続く可能性が高く、将来的な価格の動向に注目が集まっています。

調査エリアとデータについて

今回の調査対象エリアは、東京都（23区及び都下）、神奈川県（横浜市・川崎市その他）、埼玉県（さいたま市等）、千葉県（西部等）となっています。具体的には、千葉県西部は柏市、松戸市、流山市などを含んでいます。

データは、アットホームが消費者向けに登録・公開した中古マンションの1戸あたりの登録価格（売り希望価格）をもとにしています。また、物件は重複している場合はユニーク化がなされ、さらに居住者のニーズに応じて30㎡以下は「シングル向き」、30㎡～50㎡は「カップル向き」、50㎡～70㎡は「ファミリー向き」、70㎡超は「大型ファミリー向き」と分類されています。

このような詳細な分析は、今後の不動産購入を検討している方々や投資家にとって非常に重要な情報となることでしょう。今後の価格動向を見極めるためにも、このデータを参考にして、賢い選択をしていく必要があります。

詳しい情報は、こちらのPDFダウンロードからご覧いただけます。