行事業務負担増加
2025-01-30 11:37:26

保育士の行事業務負担増加:精神的・身体的ストレスが深刻化

保育士の行事業務負担、調査結果が示す深刻な実態



2024年12月27日から28日、株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」が実施した定点比較調査において、保育士や幼稚園教諭、保育教諭111名が対象となり、行事業務の負担に関する状況が確認されました。この調査によれば、行事業務に対する精神的及び身体的負担は年々増加していることが判明しました。

精神的負担が94.6%に達する状況

調査結果によると、2024年版で94.6%の保育士が「行事業務に精神的負担を感じている」と回答。特に「かなりある」と感じた保育士は55.0%に達し、昨年の調査と比較して17.9ポイントの上昇が確認されました。このように、感情的なストレスが大きく影響を及ぼす原因として、休日も仕事を考えなければならない状態が64.8%に上りました。

身体的負担も増加

さらに、身体的な負担についても7割以上の保育士が実感していることが分かります。「残業や持ち帰りの仕事があった」と答えた割合は65.6%。休憩時間を削って準備を行ったという声も63.4%に及び、仕事に追われる状況は明らかです。2023年に比べ、これらの負担はそれぞれ11.6ポイント、32.6ポイント増加しています。

行事業務が占める割合

保育士たちは年間を通じた業務の中で、行事業務がどの程度の割合を占めているかの質問に対して、「30%〜40%未満」と答えた保育士が33.3%、「40%〜50%未満」が14.4%、また「50%以上」にも18.1%が該当すると回答しました。この結果は2023年から14.9ポイントの増加を示しています。

園児一人ひとりに向き合えない保育

調査では、約31.5%の保育士が「園児一人ひとりに向き合った保育ができていない」と実感していると答え、特に「保育士の人手が足りないから」や「業務が多いから」といった理由が困難さを物語ります。これによって、保育の質が低下し、園児に必要なケアが行き届かない事態が続いています。

行事手当による待遇改善の期待

最後に、98名の保育士を対象に行った質問では、行事業務の待遇改善、具体的には「行事手当」の導入が求められています。その結果、92.9%の保育士が「行事に対する意欲が向上する」と回答し、待遇の見直しが必要であることが浮かび上がりました。

まとめ

この調査を通じて、多くの保育士が抱える負担が明らかとなり、精神的及び身体的なストレスが年々深刻化していることがわかりました。行事は子どもたちにとっての大切な経験でもありますが、保育士の働きやすい環境が整えられない限り、この状況は改善されません。精神的な健康維持のためにも、行事の意義や方法、業務の見直しが求められています。保育士自身が豊かに保育に携わるためには、労働環境の整備は急務となっております。


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