組合員平均15.9%のベースアップで従業員の生活支援
株式会社酉島製作所が、JAM酉島製作所労働組合との充実した交渉をもとに、2025年4月から組合員の給与を平均15.9%引き上げることを決定しました。この施策は、近年の物価上昇への対応として従業員の生活を支えることに主眼が置かれています。
給与水準引き上げの具体的な概要
助成金として月例の給与を一律45,000円増加させ、賃金改定率を15.9%に設定します。この取組は、シニア社員にも適用され、月例金額も同様に45,000円の引き上げが行われます。シニア社員の賃金改定率は、前年の20%に続いて再び20%増加する見込みです。
背景と目的
この給与引き上げは、エネルギーや生活必需品の価格高騰が続く中、従業員が安定した生活を送るための支援を目的としています。働きやすい環境の創出と、優秀な人材の確保が求められている現在、経済的な安心感は企業の競争力を高める大きな要素として捉えられています。さらに、シニア社員の待遇改善を図ることで、これまでの経験や知識を活かし、組織に多様性と持続可能な成長をもたらす狙いもあります。
待遇向上に向けた取り組み
酉島製作所では、社員が長期間安心して働ける環境づくりを経営の重要課題と考え、待遇や支援策を一層充実させる努力を続けています。最近では育児や介護など、ライフスタイルに応じた柔軟な制度設計に加え、社員間の連携を深めるための新たな施策も導入しています。
具体的には、三大疾病保険の導入をはじめ、団体長期障害所得補償保険への介護補償の追加、奨学金支援制度の創設などが進められています。これらの施策は、従業員の経済的な不安を軽減することを目的としており、今後も社員の声を反映した施策を推進していく方針です。
直近3年間の実績
2023年度から2025年度にかけての実績も注目されています。
- 男性社員の育児休暇取得率80.6%、女性は100%。
- 男性の平均育児休暇取得日数は約2ヶ月半、女性は約10ヶ月。
- 三大疾病保険を導入。
- 男性育児休暇取得率81.3%、女性100%で維持。
- 育児休暇取得日数が男性で3ヶ月、女性で約10ヶ月に達する。
- 多様な休暇制度を拡大し、介護セミナーも実施。
- GLTDに介護休業補償保険を導入する予定。
- 社内交流会や誕生日会も復活し、シニア社員の待遇改善を目指す施策も展開。
企業情報
株式会社酉島製作所は、1919年に創業したポンプ専門のメーカーです。上下水道や発電所、海水淡水化施設向けの大型・高圧ポンプを手掛け、世界中にその製品を提供しています。企業理念に基づき、「安心・安全な社会の構築」と省エネに貢献する企業を目指し、着実に成長を続けていく姿勢を打ち出しています。
本社所在地は大阪府高槻市にあり、東京証券取引所プライム上場企業(証券コード6363)として、市場からの高い評価も得ています。
公式ウェブサイト:
株式会社酉島製作所