フィジオロガス・テクノロジーズの新たな一歩
フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社(神奈川県相模原市)は、2025年12月末を目標に、シリーズAラウンドのセカンドクローズでの資金調達を実施したことを発表しました。同社が行った第三者割当増資には、京都大学イノベーションキャピタル株式会社や株式会社ちば興銀キャピタルパートナーズが新たに参入しています。調達資金は、在宅血液透析装置やその関連消耗品の設計や開発、さらには非臨床試験に役立てられる予定です。
在宅血液透析の重要性
血液透析治療は、日本全国で約34万人の末期腎不全患者によって受けられています。一般的な治療法では、クリニックに通い、治療は週3回、1回4時間という時間的・身体的負担がかかります。対照的に、在宅での血液透析は患者のQOL(生活の質)を高め、通院の手間がなく頻繁な治療が可能です。そのため、生命予後も良いことで知られています。しかし、日本では在宅で使用できる透析機器の選択肢が極めて限られており、多くの患者がクリニックで使用される、大型で複雑な装置の導入を余儀なくされています。その結果、在宅透析を利用する患者は約800名と、普及が進んでいないのが現状です。
フィジオロガス・テクノロジーズの取り組み
フィジオロガスは北里大学の小久保謙一准教授(医療衛生学部、同社取締役CTO)の研究成果を基に、尿毒素を効率良く除去し、透析液を再循環させる小型の在宅専用血液透析装置を開発中です。この装置の導入により、患者は通院をすることなく、さらに頻繁に透析を行うことが可能となり、治療の質向上が期待されます。また、患者やその家族の生活の質を向上させることで、末期腎不全患者の社会復帰や就業率の向上にも寄与することができるといいます。
会社概要と今後の展望
フィジオロガス・テクノロジーズは、「テクノロジーで医療を革新し、患者とその家族により幸せな生活を届ける」という理念のもと、2020年に設立されました。今後は、京都大学が主催するシンポジウム「InnoVision2026」に参加し、ASEAN地域の投資家とコラボレーションを図ることで、更なる成長を目指します。
会社名: フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社
所在地: 神奈川県相模原市南区北里一丁目15番1号(北里大学 相模原キャンパス内)
設立: 2020年3月
資本金: 3.0億円(2025年12月31日時点)
事業内容: 医療機器(在宅血液透析装置)の開発、製造販売
公式サイト:
フィジオロガス公式サイト