横浜みなとみらいホールで初めてのリラックス・パフォーマンス
2024年11月17日、横浜みなとみらいホールにおいて、障がいや年齢に関係なく、あらゆる人が安心して音楽を楽しむことができる「リラックス・パフォーマンス」が初めて開催されます。この公演は、音楽鑑賞に不安を抱える全ての人々に向けて、多彩な工夫とサポートを提供する新しい形のコンサートです。
誰でも音楽を楽しむための工夫
「リラックス・パフォーマンス」は、障がい者や小さな子どもを持つ保護者、音楽鑑賞が初めての方を対象に、快適に音楽を楽しめる空間を提供します。公演の内容は、チャイコフスキーの《くるみ割り人形》やオースティンの《人形の夢と目覚め》など、知名度の高いクラシック名曲が並び、東京音楽コンクールの若手受賞者たちの演奏でお届けします。
ここでの特徴的なサポートとして、手話通訳や字幕タブレット、さらにはフリーエリアとして、臨機応変に席を移動可能な環境が整えられています。客席の照明は暗くしすぎないよう配慮され、途中での休憩も可能です。このように多様なニーズへの配慮がなされています。
特殊機器の導入
公演では、聴覚に障がいがあるお客様のために用意された「ヒアリングループ」や、手持ち型視覚支援機器「RETISSA ON HAND」を利用することで、音楽や舞台の観賞体験がより豊かになります。劇場内に導入されたこれらの器具は、観客が音の世界をよりクリアに感じ取れるサポートを行っています。さらに、個別に貸し出されるポータブル字幕タブレットによって、トークや曲名などの情報が分かりやすく提供されます。
クラシック音楽の名曲を奏でる
公演を彩る演奏者には、今田篤をはじめとする若手俊英が揃い、彼らの奏でる音楽は、観客に笑顔と感動をもたらします。特に「人形の夢とめざめ」をテーマに、演奏される《くるみ割り人形》や《ペトルーシュカ》では、巧みな音楽表現が楽しめることでしょう。
音楽自体の魅力を引き立てるため、さまざまな楽器が用意されています。ピアノ、ヴァイオリン、フルートに加え、ソプラノの美しい声が響き渡ります。演奏を通じて、観客は音楽のストーリーに没入し、視覚でも聴覚でも感動を体験できることでしょう。
音楽体験コーナー
また、開演前には、聴覚に障がいのある小学生以上の方向けに「音をさわろう!わくわく玉手箱」コーナーが設けられます。この時間には、実際に楽器に触れたり、音楽を楽しんだりすることができ、参加者には手話通訳やパネル解説などのサポートもあります。事前申し込みが必要ですが、参加費は無料です。
イベント情報
- - 名称: リラックス・パフォーマンス ~世代・障がいをこえて楽しめるコンサート~
- - 日程: 2024年11月17日(日)15:00~16:00 (14:15開場)
- - 会場: 横浜みなとみらいホール 小ホール
- - 出演: 今田 篤、篠原悠那、多久和怜子、清水理恵、塚本江里子 など
- - 曲目: オースティン《人形の夢と目覚め》、チャイコフスキー《くるみ割り人形》他
- - 料金: 小学生以上 1,500円、未就学児 1,000円
- - 申込先: 横浜みなとみらいホールチケットセンター ☎045(682)2000
このように、多様なサポートを伴うリラックス・パフォーマンスは、多くの人々にとって音楽の楽しさを再発見するきっかけとなることでしょう。ぜひ、全ての方々にとって心温まる音楽の時間をお楽しみください。