トリドール、サイファーマのセキュリティプラットフォームを採用
2025年9月9日、サイファーマ株式会社(東京・千代田区)は、株式会社トリドールホールディングス(東京・渋谷区)が、同社のサイバー脅威とリスクを明確に可視化するプラットフォーム「DeCYFIR」を導入したと発表しました。本プラットフォームは、外部の脅威情勢を可視化し、潜在的な攻撃やサイバーリスクに備えるためのものです。トリドールは、食をテーマにした多数のレストランブランドを運営し、国内外での展開を進めていますが、近年では特にサイバーセキュリティの強化が急務となっていました。
トリドールの取り組みの背景
「食の感動で、この星を満たせ。」というスローガンのもと、トリドールは20のブランドを国内及び海外で展開し、圧倒的な店舗数を誇ります。国内では「丸亀製麺」や「コナズ珈琲」、海外でも「MARUGAME UDON」など幅広いブランドを有しています。トリドールはこれらのブランドを通じて、消費者に一貫した価値を提供し続けていますが、デジタル化が進む中でのサイバー攻撃のリスクも無視できなくなっています。
そのため、サイバーリスクを軽減するための対策が期待されていたのです。これまでトリドールは脅威インテリジェンスサービスを採用していましたが、運用が十分でなく、海外子会社のサイバーセキュリティ対策が効果的に進められないという課題があったのです。
DeCYFIRの導入理由
トリドールが「DeCYFIR」を選んだ背景には、UI/UXが優れている点があります。このプラットフォームは、エンジニアだけでなく、セキュリティに詳しくない一般のスタッフでも簡単に利用できるため、セキュリティに関する情報のアクセスを容易にし、組織全体のセキュリティ意識を向上させることが期待されています。
また、サイファーマは月次での定例会を開催し、トリドールの経営陣やリスクマネジメント委員会に対する情報提供も行います。これにより、組織は最新の脅威や対策を定期的に把握し、迅速な判断を下すための基盤を築いています。
導入による効果
トリドールは、「DeCYFIR」の導入によって、より迅速かつ効果的にデジタルリスクに対応できるようになり、日常的に脅威情報へアクセスできる体制が整いました。同社のCIOである磯村康典氏は、「このシステムは、システムや情報資産を守るための重要な一歩です。」とコメント。使いやすさとともに、分かりやすいUXが高く評価されています。
さらに、サポート体制も充実しており、トリドールはこの導入を機に全社的なセキュリティ意識の向上を実現しています。IT部門内では、脅威アクターの動向や対策について同じ視点で議論できるようになり、組織の情報セキュリティ対策が一層強化される見込みです。
未来に向けて
トリドールは、さらなるブランド価値の創造に向けて、サイバーセキュリティ対策に力を入れ続ける方針です。サイファーマの提供する「DeCYFIR」は、その過程において欠かせない要素といえるでしょう。サイバーリスクの可視化と管理は、今後のビジネスにおける成功の鍵となるでしょう。
【DeCYFIR詳細】:
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まとめ
トリドールは、食を通じて多くの人々に感動を提供し続ける企業であり、今後サイバーセキュリティの強化を通じてさらに成長を目指します。サイファーマの「DeCYFIR」が、その成長に大きく寄与することが期待されています。