旅する料理人が教える「おいしい」の哲学講座
今夏、東京都渋谷区に位置する本屋SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS(SPBS)にて、「おいしいってなんだ?」をテーマにした特別講座が始まります。この企画のナビゲーターには、旅する料理人の三上奈緒さんが招かれ、全6回のカリキュラムで「おいしい」について考える機会を提供します。
人生100年時代の新たな挑戦
「人生100年時代」と呼ばれる今、私たちの生活はさまざまな変化に直面しています。気候変動や疫病、物価高騰など、先の見えない不安が私たちを取り巻く中、食という身近なテーマからどう向き合い、どのように自分自身や社会を考え直すかが問われています。
「おいしい」の再考
三上奈緒さんは日本各地を訪れ、その地の食材を使った料理を行ってきた経験を基に、食材の背後にある生産者や環境、社会とのつながりについて語ります。受講者は、ナビゲーターと一緒に「本当のおいしい」を哲学的に探求する旅に出ることができるのです。初回の講座では三上さんが自身の体験をもとに「おいしい」とは何かを問いかけ、受講者同士の対話を通した学びが促されます。
多彩なゲストを迎えた講義
前半のカリキュラムでは、有機農業の第一人者である保田茂先生や、世界の料理を探求する岡根谷実里さんなど、各分野のエキスパートたちが登場し、食と文化の関係についての講義を行います。特に保田先生からは、現代の日本にあふれる矛盾した食材の価格についての考察や、農村の現状について学び、岡根谷さんからは各国の食卓や料理の起源について知識を深めることができます。
フィールドワークでの実践学習
講座の後半では、実際にフィールドワークを行い、さまざまな場所を訪れ農業の現場を体験します。「SHO Farm」では、仲野晶子さん、翔さんと共に平等な食のアクセスについて考え、鴨志田農園では堆肥や作物の循環について実践的に学ぶ予定です。このような体験は、教室では味わえない貴重な学びの場となります。
今後の生活と選択を考えるきっかけに
この講座は、単なる食の学びにとどまらず、自分自身の価値観や、未来についての思索を深める機会となります。視覚や嗅覚、味覚といった五感を活用しながら、「おいしい」という言葉の含意を追求することで、今後の生活をどう選択していくかを考える道しるべとなることでしょう。
参加方法
この講座には多様な受講スタイルが用意されています。フィールドワークコースを含め、アーカイブ視聴や講座アシスタントとしての参加も可能です。興味がある方はぜひ公式サイトから詳細を確認し、お申し込みをしてください。
詳細情報と申し込みは
こちら。
今後の講座日程は次の通りです:
- - 第1回「おいしいってなんだ?」:7月12日(水)
- - 第2回「食と日本の現在地」:7月19日(水)
- - 第3回「食と世界の現在地」:8月10日(木)
- - 第4回「食と平等」:9月17日(日)
- - 第5回「おいしいの中身」:10月21日(土)
- - 第6回「ごちそうさまのその先」:11月25日(土)
SPBSと共に「おいしい」を探求し、新しい食文化を知る旅に出かけてみませんか?