エヌ・シー・エヌが新たに始動する木造建築の未来
株式会社エヌ・シー・エヌ(東京都千代田区)は、非住宅向けの大規模木造建築市場に特化した「大規模木造建築ネットワーク」を立ち上げることを発表しました。このネットワークの設立は、2050年までにカーボンニュートラルを実現するための世界的な潮流の一環であり、日本国内でも注目を集めています。
大規模木造建築の必要性
近年、自然災害が多発する日本では、エヌ・シー・エヌが提供する木構造の安全性が評価されています。環境への配慮が求められる現代において、木造建築はその持続可能性からますます重要視されており、エヌ・シー・エヌはこのニーズに応える形で、市場の課題解決を狙っています。
ネットワーク設立の背景
エヌ・シー・エヌは、木造建築に関するクライアントや設計事務所からの問い合わせが増加し、それに伴う法規制や施工業者の不足、コストの試算の難しさといった課題を受けて、この新ネットワークを設立しました。全国620社の施工店を対象にアンケートを行った結果、36社がこのネットワークに参加することとなり、大規模木造建築の受注体制が整いました。
ネットワークの概要
「大規模木造建築ネットワーク」は、2025年7月1日から活動を開始します。クライアントや設計事務所、ゼネコンなどからの木造化ニーズに応えるため、設計や施工、品質管理を一体化した仕組みを提供します。このネットワーク内部では、適切なパートナーを紹介し、プロジェクトの円滑な進行をサポートします。
サポート内容の例
総合請負業者を探している場合、適切な施工業者を紹介します。
木工事を請け負える専門業者を探している場合、専門の請負業者を案内します。
参画するパートナー企業
このネットワークには、株式会社MUJI HOUSEを含む36社が参画しています。各社は自社の実績をもとに大規模木造建築に対応する技術を有しており、それぞれ異なる特性を持った専門家が集まりました。このプラットフォームを通じて、相互に協力し合うことで、より質の高い木造建築の実現を目指します。
これからの展望
エヌ・シー・エヌは、新しいネットワークの設立によって木造建築の可能性を広げ、持続可能な未来に向けた取り組みを強化していく意向です。大規模木造建築は、環境への配慮だけでなく、地域社会の発展にも寄与することが期待されます。私たちは、この新たな取り組みを通じて、より多くの人々に安全で快適な住環境を提供し続けます。
会社情報
株式会社エヌ・シー・エヌは、2015年から木造耐震設計事業を行い、住宅分野のみならず、大規模木造建築(非住宅)の事業も展開しています。また、無印良品の住宅ブランド「MUJI HOUSE」との連携により幅広いニーズに応えています。詳細は公式サイトを訪れてご確認ください。
エヌ・シー・エヌ公式サイト
この新しいネットワークが木造建築業界にもたらす変革は、今後の期待が高まります。