Quarkとトヨタ自動車が進化させる製造現場の未来
東京大学から生まれたDeepTechスタートアップ、株式会社Quark(クォーク)が、大手自動車メーカーであるトヨタ自動車株式会社との協力を通じて製造現場のデジタル化(DX)を進めています。目玉となるのは、XRグラス「MiRZA」を活用した新たなARピッキングソリューションです。このソリューションは、2026年5月からトヨタのユニット生技部で本格運用される予定です。この取り組みは、製造業における業務効率の改善や品質向上を目指すものです。
背景と課題
ユニット試作工程では、何百点もの部品を用意するため、作業者は部品を探すのに時間がかかり、時には間違った部品をピッキングしてしまうこともあります。Quarkはこの問題を解決するため、ARグラスによりピッキング対象を最適な順序で表示し、作業者の迷いをなくし、さらに品番照合機能によってピッキングミスを防ぎます。このようにして、作業効率と作業品質の向上を実現しようとしています。
DXソリューションの特長
1. リアルタイムの作業支援
XRグラス「MiRZA」を使用し、作業者は必要な部品の位置をリアルタイムで確認できます。これにより、探し回る時間が削減され、効率的な作業が可能になります。
2. 品番確認によるミス防止
ピッキングを行う際に、QRコードを使用して部品棚との照合が行われ、誤った部品を選んでしまうリスクを大幅に低減します。
3. 最新情報の即時同期
PCアプリを介して、ピッキングに必要な部品の情報をXRグラスに即時に同期させる機能も備わっています。この機能により、作業者は常に最新の情報で作業を行うことができ、業務の標準化と品質向上に寄与します。
4. 最適なピッキング順序
部品の取出しを最適化し、無駄な動きや歩行を減少させることで、作業時間を効率的に管理します。
お客様の声
実際にQuarkのソリューションを使用するトヨタ自動車の担当者曰く、部品の位置をマッピングすることで迷いがなくなり、品質向上が見込まれるとのことです。また、作業応援や突発的な対応にも柔軟に対応できると大変好評です。もちろん、ARグラスの慣れやフィット感に関する課題も指摘されていますが、今後の改善が期待されています。
「MiRZA」について
「MiRZA」は、株式会社NTTコノキューデバイスが開発した国産のXRグラスです。約125gという軽量さで、透過性のあるレンズを使用しているため、長時間使用しても疲れにくい設計となっています。無線接続したスマートフォンを用いてコンテンツを操作することができ、様々な業務に柔軟に対応可能です。
今後の展開
Quarkは、トヨタ自動車での取り組みを足がかりに、他の製造業の工程への展開や、物流や建設業界などへも適用し、XRグラスを使用した現場DXソリューションの開発を促進していく方針です。このような新たなテクノロジーによる製造現場の革新は、今後の産業界に大きな影響を与えることでしょう。
会社情報
- - 社名:株式会社Quark
- - 代表者:代表取締役風間健人
- - 所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F-C
- - 設立:2023年5月
- - 事業内容:AIと空間コンピューティングを統合した視覚情報最適化ソリューションの開発・提供
- - 公式サイト: Quark公式サイト