名古屋城復元完了
2017-10-31 10:00:55

名古屋城本丸御殿、10年の復元を経て再び姿を現す

名古屋のシンボルである名古屋城本丸御殿が、長い復元の過程を経て2018年6月8日に公開されました。この復元計画は約10年にわたり、多くの専門家の協力のもとに実施されました。本丸御殿は、1615年に徳川家康の命により建てられた近世書院造の木造建築物であり、その歴史的意義は高く評価されています。

名古屋城本丸御殿は、ひときわ美しさを誇る建物で、全体の面積は約3,100㎡、平屋建てで13棟の構成から成り立っています。しかし、1945年の戦災によりほぼ全てが焼失し、その後数十年の間、再建の機会が待たれていました。幸運にも、1049面の障壁画や約700枚の写真、様々な史料が残されていたため、この復元計画は現実のものとなったのです。

復元作業は2009年に開始され、異なる時期に3回に分けて公開が行われました。特に、上洛殿は江戸幕府将軍が宿泊するために建造されたもので、豪華絢爛な空間として観光客を魅了することでしょう。使用されている材料は、全て旧来のものにこだわり、伝統的な技法で復元されており、名古屋の活性化と文化の継承を兼ねた大事なプロジェクトです。

本丸御殿の復元は、ただの建物ではなく、名古屋の文化や歴史を未来へと伝えるための重要な場所です。「ものづくりの技や心を後世に伝える」という理念のもと、地域の誇りを生み出し、名古屋の魅力を再確認する機会でもあるのです。

また、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏がプロジェクトに関わり、メインビジュアルにあたるデザインも担当しました。彼の作品は、名古屋城本丸御殿の高貴さや荘厳さを表現し、装飾的ではなく本質的な強さを持つものに仕上がっています。

これから東京や全国各地から多くの来場者を迎え入れる名古屋城本丸御殿。たくさんの人々がこの場所で歴史の重みを感じ、文化と伝統に触れ、素晴らしい体験を得られることでしょう。名古屋の新たな交流拠点として期待が高まる中、ぜひ訪れてその目で体験してみてください。

会社情報

会社名
ユネスコ・デザイン都市なごや推進事業実行委員会
住所
愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1−1名古屋市観光文化交流局内
電話番号
052-972-3172

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。