鳥羽商船高等専門学校での特別講義
新たな時代に向けた農業の在り方が語られた特別な一日。令和8年1月9日、三重県鳥羽市に位置する鳥羽商船高等専門学校にて、
東海農政局による特別講義と学生の事例発表、さらにはグループワークが行われました。この取り組みは、農水産業における
スマート技術の活用を促進するための官学連携の一環であり、学生と教員が参加しました。
官学連携の背景
鳥羽商船高専は、令和6年9月に東海農政局三重県拠点との間で包括的連携協定を締結。以降、農水産業分野におけるスマート技術の研究が進められています。この取り組みは、農業の現状と課題が高齢化や担い手不足に直面する中で、ITやロボット技術を通じて新たな解決策を模索するものです。
魅力的な講義内容
当日は、東海農政局の松下企画調整室長と中川地方参事官が講師として招かれ、「スマート農業をめぐる情勢」及び「2025年農林業センサス結果からみた農業の現状」に関する講義が行われました。この講義では、現在の農業が抱える課題に対するロボティクスやIoTの役割が強調され、技術の重要性が示されました。具体的な支援施策や実践的な事例も紹介され、受講者の理解を深める内容となりました。
学生の研究発表
続いて、情報機械システム工学科の学生による事例発表が行われました。農水産業の問題解決に向けた彼らの研究は、例えば「ロボット犬を用いた完全自動害獣対策システム」や、「めたましーど~ノリ養殖を食害から守る~」「みかえる~みかん栽培を変える~」など、実践的で興味深いものでした。特に松下室長からは、地域に即した技術開発の重要性が強調され、全国展開及び製品化への期待が寄せられました。
充実したグループワーク
講義の後には、グループワークも実施されました。参加者は、東海農政局から提示された様々な課題に対し、職員からの助言を受けながら活発に議論を展開。討論のテーマには「ヒドリガモによる麦の食害対策」や「農業用排水路掃除の効率化」、「獣害被害の防止対策」、「蓮台寺柿の脱渋確認作業の自動化」などが含まれ、具体的な問題解決に向けた意見が数多く出ました。
未来への期待
グループワーク終了後、古山校長は学生たちの理解が深まったことを評価しました。彼は「今日の学びを今後の学習や研究、将来の進路選択に活かしてほしい」と語り、教育の深化を通じた農業の未来に期待を寄せました。
鳥羽商船高専は、今後も東海農政局との連携を強化し、農水産業における様々な課題の解決と社会実装を図るべく、積極的な教育・研究を展開していく方針です。この努力は、未来の農業を支える技術者を育成し、地域社会にも貢献する重要な取り組みとなるでしょう。