鶴ヶ島市との環境協定締結
埼玉県鶴ヶ島市は、2025年5月2日、コンタクトレンズ専門店『アイシティ』を展開するHOYA株式会社のアイケアカンパニーと、プラスチックごみ削減を目的とした『使い捨てコンタクトレンズ空ケースの回収に関する協定』を締結しました。この協定は、地域自治体と企業の連携によって、持続可能な社会の実現に向けた新たな一歩を踏み出すものです。
環境問題に対する取り組み
この取り組みは、鶴ヶ島市が掲げる『ゼロカーボンシティの実現』という目的と、アイシティの『ecoプロジェクト』の理念が重なったものです。協定に基づく活動では、アイシティが提供する専用ボックスを設置し、市民が持ち込む使い捨てコンタクトレンズの空ケースを回収します。市民の環境意識を高めるため、市役所が広報活動を行い、適正な回収の重要性を啓発します。
協定の詳細
- - 協定名称: 使い捨てコンタクトレンズ空ケースの回収に関する協定
- - 回収場所: 鶴ヶ島市役所1階
- - 役割分担:
- 鶴ヶ島市: 事業の周知と回収した空ケースの収集・運搬
- アイケアカンパニー: 回収資源の管理と回収ボックスの提供
この取り組みを通じて、両者は地域のプラスチックごみを削減し、資源の再生を進めることで、循環型社会を促進することを目指します。
アイシティ ecoプロジェクトの背景
アイシティの『ecoプロジェクト』は、2010年に始まり、全国のアイシティ店舗と提携した約6,890の拠点で専用ボックスを設置し、リサイクルを実施してきました。環境保全に加え、障がい者の自立支援や日本アイバンク協会への寄付活動も行い、環境と社会貢献の両立を図っています。
2025年3月時点での活動実績は、累計751.68トンの空ケースを回収し、視力を再生したい人々への寄付金も約1640万円に達しています。しかし、未だに年間約4,000トンのごみが排出されているという現実があるため、さらなる協力と意識向上が求められています。
参加団体と活動の広がり
アイシティのプロジェクトには、学校や企業、自治体など多数の団体が参加しています。2025年3月時点のデータによると、参加校は3,113校、企業は1,211社、自治体は435拠点に及びます。今後の活動拡大に向けて、回収に協力していただける団体を引き続き募集しています。
HOYA株式会社の概要
HOYA株式会社のアイケアカンパニーは、世界でもトップクラスのシェアを誇る企業で、コンタクトレンズ専門店『アイシティ』を全国に展開しています。安定した経営基盤を持つこの企業は、環境活動にも熱心に取り組んでおり、今後も持続可能な未来に向けた挑戦を続けていくことでしょう。
私たち一人ひとりが、環境問題に対してどのように行動できるのかを考え、協力していくことが重要です。今後の『アイシティ ecoプロジェクト』が、より良い社会を築く一助となることを期待しています。