近年、企業の後継者不足が深刻な問題として浮上しています。特に中小企業においては、に多くの経営者が高齢化し、次世代へのバトンタッチが滞っています。そんな状況を受けて、注目されているのが「サーチファンド」という手法です。サーチファンドは、企業を買収し経営を引き継ぐスタイルの投資ファンドの一種で、多くの起業家が自らの手で会社を経営するための手段として利用しています。
2026年7月11日、早稲田大学の小野記念講堂にて「Japan Search Fund Conference 2026」が開かれます。このカンファレンスでは、国内外のサーチファンド起業家や投資家、研究者が集まり、最新の動向や成功事例を共有します。一般社団法人日本サーチファンド協会と早稲田大学が共催するこのイベントは、国内最大規模の専門カンファレンスです。
米国・カナダのサーチファンドが465本もの新規設立があった2023年を背景に、世界中に広がるこの動きは、日本においても例外ではありません。最新の「サーチファンド・スタディ(2026年版)」によると、アジア太平洋地域での事業承継が活発化しており、日本はその中でも重要な市場となりつつあります。
今回のカンファレンスの目玉は、ICT教材「天神」を開発する株式会社タオの代表取締役、黒澤慶昭氏の登壇です。黒澤氏は大学卒業後に東京海上グループでの経歴を経てIESEビジネススクールでMBAを取得し、そこでサーチファンドというアイデアに出会いました。2019年には日本初のトラディショナル型サーチファンドを立ち上げ、今では数千社の企業にコンタクトし続けています。
特に、教育分野に焦点を当てた企業承継の取り組みは注目を浴びており、2021年には株式会社タオを承継することに成功しました。彼のビジョンは単にビジネスを引き継ぐことではなく、教育現場に必要な教材を届けることで社会に貢献することです。
「サーチファンドという言葉自体も、当初はあまり知られていなかった状況でした。私はこの手法を用いて、地域の中小企業の後継者問題に立ち向かう一助となりたいと思い、カンファレンスで経験を共有します」と語る黒澤氏は、将来の経営者たちへのメッセージを強調しています。
カンファレンスは日本語および英語(同時通訳付き)で行われ、参加者は最新の知識とネットワークを獲得できる絶好の機会となっています。日本が抱える後継者不足の課題に対して、サーチファンドによる解決策の普及が期待されます。
このカンファレンスは、教育側面だけでなく、多くの市場から見た経営の潮流を感じる場です。起業家、投資家、そして支援者が集まり、長期的な成長を目指すための技法を学ぶ場となることでしょう。チケットはPeatixにて販売されており、出席希望の方はぜひお早めに確認を。
開催概要
- - 日時:2026年7月11日(土)10:00〜18:00
- - 場所:早稲田大学 小野記念講堂(東京都新宿区)
- - 主催:一般社団法人日本サーチファンド協会、早稲田大学 早稲田サーチファンド研究コンソーシアム
- - 使用言語:日本語・英語(同時通訳付き)
- - チケット販売:Peatix(https://japansearchfundconference2026.peatix.com/)