NYタイムズベストセラーの邦訳が登場
AI(人工知能)の進化が急速に進む中、その活用方法についての理解が求められています。そんななか、株式会社KADOKAWAが、2024年12月19日にイーサン・モリック氏の著書『これからのAI、正しい付き合い方と使い方』を邦訳して発刊することが決定しました。本書は、米タイム誌が選ぶ2024年「世界で最も影響力のある人物100人(AI分野)」にも名を連ねるモリック氏が、AIとの効果的な関わり方について述べた注目の一冊です。
生成AIの第一人者が描く未来像
モリック氏の原書タイトル「CO-INTELLIGENCE」の日本語訳は「共同知能」。著者は、AIがもはや人間の単なる道具ではなく、共存するパートナーとしての役割を持つべきであると前提を置いています。この新たな視点から、私たちの仕事や日常生活におけるAIの影響を深く掘り下げ、どのようにしてAIを効果的に活用できるかを提案します。
AIとの協力を促進するルール
本書が特に注目されるのは、著者が提唱するAIとの「協力のためのルール」です。これらの原則は、私たちの生活に簡単に取り入れることができるものであり、日常生活や仕事環境でのAI活用に役立つでしょう。
1.
常にAIを参加させる:AIをプロセスの一部として常に組込む。
2.
人間参加型(ヒューマン・イン・ザ・ループ):人間とAIが協力する仕組みを確立する。
3.
AIを人間のように扱う:ただしAIの特性に応じたコミュニケーションを行うこと。
4.
今使っているAIは、今後使用するどのAIよりも劣悪であると仮定する:常に改良を心掛け、より良い結果を目指す。
これらのルールは、AIとの日々の接し方を見直すきっかけとなるでしょう。どのようにAIを取り入れ、活用するかについての考察が深まることが期待されます。
書籍の構成と内容
本書は複数の章に分かれており、それぞれ異なる側面からAIとの関係を探求しています。
- - 第1章: 「異星人の心」を創造する
- - 第2章: 異星人を人間に適合させる
- - 第3章: 「共同知能」についての4つのルール
- - 第4章: 「人」としてのAI
- - 第5章: 「創造性」としてのAI
- - 第6章: 「仕事仲間」としてのAI
- - 第7章: 「家庭教師」としてのAI
- - 第8章: 「コーチ」としてのAI
- - 第9章: 「未来」としてのAI
各章で示される内容を通じて、AIの実践的な活用方法や倫理的課題についても考察されています。特に教育やクリエイティブな分野において、AIと人間がどのように共存し、協力して成果を上げていけるのかという視点が強調されています。
著者プロフィールとその影響力
イーサン・モリック氏は、経営学の教授として、起業とイノベーションに関する研究を行っている著名な専門家です。彼の研究は多岐にわたり、フォーブスやニューヨーク・タイムズなどでも取り上げられてきました。AI研修や教育用ゲームの開発に役立つ知見を提供する要素も含まれており、AIに対する深い理解が求められる現代において、モリック氏の視点は非常に価値があります。
まとめ
AIの進化は止まりませんが、それをどのように活用するかは私たち次第です。イーサン・モリック氏の著作を通じて、AIとの明るい未来を築くための指針を見出すことができるでしょう。AIとともに新しい世界を切り開くために、ぜひ本書を手に取ってみてください。
書誌情報
- - 書名: これからのAI、正しい付き合い方と使い方「共同知能」と共生するためのヒント
- - 著者: イーサン・モリック
- - 訳者: 久保田敦子
- - 発売日: 2024年12月19日
- - 定価: 2,640円(本体2,400円+税)
- - ページ数: 320ページ
- - ISBN: 9784041155271
- - 発行: 株式会社KADOKAWA
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