東京製綱が導入した新しい安全教育サービス
国内最大のワイヤロープメーカー、東京製綱株式会社が、労働災害防止を目的とした動画配信型教育サービス「LaKeel Online Media Service」を採用しました。このサービスは、2024年12月から従業員の安全衛生教育ツールとして活用される予定で、労働環境の安全性を高める取り組みを強化していきます。
東京製綱の歴史と安全意識の重要性
東京製綱は、1887年に創業以来、ワイヤロープの製造を通じて社会に貢献してきた企業です。長大橋やエレベータなど、様々な場面でその技術力が求められています。その一方で、安全衛生への取り組みも重要視され、ゼロ災を目指していることが特徴です。しかし、実際の労働災害の発生率は依然として高く、新入社員や派遣社員による事故が全体の約40%を占めています。
このような状況を改善するため、これまで物理的対策や様々な教育方法を取り入れてきましたが、従業員全体に浸透させることが難しいという課題が残っていました。そのため、全社的なアプローチとして、より効果的かつ持続可能な教育方法が求められ、「LaKeel Online Media Service」の導入が決定されたのです。
3つの選定理由
このサービスを採用する際に考慮された3つの理由は以下の通りです。
1.
視覚的な理解: アニメーションで表現されたコンテンツにより、災害の危険性を直感的に理解できます。従来の教育方法に比べ、視覚的な要素が強く、参加者の記憶に残りやすいのが利点です。
2.
短時間での学習: 各コンテンツは短時間で視聴可能なため、業務の合間や休憩時間に気軽に学ぶことができ、繰り返しの学習が促進されます。
3.
職場内の議論を促す仕組み: 小テストやディスカッションを取り入れることで、職場内での対話を通じた理解促進が期待でき、実際の業務に活かしやすい内容となっています。
サービスの活用方法
東京製綱は、この教育サービスを毎月行われる安全会合や安全衛生委員会、管理者の安全パトロール時に活用する計画です。季節ごとに適切なテーマを選び、熱中症対策や化学物質管理など、必要な知識を提供していきます。特に「はさまれ・巻き込まれ」、「墜落・転落」、「フォークリフトの安全運転」といった内容を重点的に取り入れ、労働災害防止に努めます。
導入担当者のコメント
導入担当者は、「このサービスを通じて効果的な安全教育を展開し、全ての従業員が危険を感じ取れるようになってほしい」との意気込みを語っています。また、自社特有の災害を防ぐためのコンテンツ制作の必要性も示唆しました。過去の災害事例を取り込み、職場の安全ルールへの理解を深めることで、職場文化の醸成を図っていきたいと考えています。
LaKeel Online Media Serviceとは
「LaKeel Online Media Service」は、企業向けの動画配信型教育サービスで、学習理論を基にしたアニメーションを活用し、効果的な教育を提供します。このサービスはマイクロコンテンツとして展開され、業務の隙間時間に学習が可能なため、従業員の参加を容易にします。また、単なるポイントの学習から、全体的な理解へと進化させる仕組みが整っており、最新の学習メソッドに基づいた効果的な教育手段として注目されています。
東京製綱の新たな展開が、今後の労働環境の安全性向上に貢献することが期待されます。特に、安全意識が浸透することで、さらなる労働災害の防止につながることを願っています。