「書きそんじハガキ・キャンペーン2025」始動
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟は、2025年までの活動を見据えた「書きそんじハガキ・キャンペーン2025」を12月から開始しました。このキャンペーンでは、不要になったハガキや切手、商品券など、いわば“タンス遺産”と呼ばれる物品を寄付として集め、それを募金に変えて教育支援活動に役立てています。
キャンペーンの背景と目的
ユネスコ世界寺子屋運動は、1989年のスタート以来、世界44ヵ国で540軒以上の寺子屋を設立し、135万人以上の人々に教育の機会を提供してきました。記録を見ると、前回のキャンペーンでは3625万円相当の寄付品が集まりました。これにより、現在支援を行っているカンボジア、アフガニスタン、ネパール、ミャンマーを中心に教育プログラムを実施することができました。
今年度もカンボジアで寺子屋が新設され、現地では教育に加え、水牛の飼育方法などの研修も行われています。これらの取り組みは、多くの地域の人々に学びの場を提供するために重要な役割を担っています。
ご参加方法
年賀状のシーズンが到来するこの時期、全国の皆様に「書きそんじハガキ」の回収への協力を呼びかけています。キャンペーンの強化期間は2024年12月から2025年5月31日までです。強化期間外でも、寄付を受け付けているので、ぜひご協力ください。寄付品は以下の住所に郵送していただくことができます:
〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-3-1
朝日生命恵比寿ビル12階
公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟 書きそんじハガキ係
このほか、日本各地のユネスコ協会やクラブでも受付けています。
チラシでの拡散
「書きそんじハガキ・キャンペーン」のチラシは公式サイトでダウンロード可能で、学校や企業、団体などでの配布を広めています。皆でこの運動を盛り上げ、継続的な支援を実現しましょう。
教育機会の必要性
我々の周りにあるマンガや書籍、住所が書かれていないが未使用のはがきなど、使わないままになるものは多くあります。しかし、世界では貧困や紛争の影響で教育を受けられない人々がまだまだ多く存在します。学校に通えない子どもは約2億5000万人、読み書きができない大人が約7億5400万人にも及ぶといわれています。これらの現状を目の当たりにし、日本ユネスコ協会連盟はSDGs目標4「質の高い教育を皆に」の実現を目指して、世界中の貧しい地域に寺子屋を設立し、識字教育や再教育の機会を提供する活動を行っています。
書きそんじハガキや切手が、必要とされる学びの場を作り出します。詳しい情報は公式サイトでご確認ください。
公益社団法人日本ユネスコ協会連盟について
ユネスコ協会連盟は1948年に設立以来、国際平和の実現と人類の福祉を目的に活動しています。日本全国での教育の普及や文化・自然の保全活動を進め、国際社会に貢献しています。詳しくは公式サイト(
https://www.unesco.or.jp/)をご覧ください。