駒沢大学駅が生まれ変わる!
東京都世田谷区に位置する東急田園都市線の駒沢大学駅が、心地よい空間を理念にリニューアルを完了しました。このプロジェクトは2021年から進められた「Green UNDER GROUND」というリニューアルプロジェクトの一環であり、UDS株式会社がデザイン監修を担当しました。新しいデザインコンセプトは「UNDER THE PARK」で、駅を訪れる人々に公園のような居心地の良さを提供することを目指しています。
40年以上の歴史を持つ駒沢大学駅
駒沢大学駅は、1970年代から運行を開始し、地域に根ざした重要な交通ハブとして利用されてきました。このリニューアルでは、長年の使用に伴う劣化への対応と、利用者の快適性向上を兼ねた工事が進められました。その中で、UDSが設立される以前から多くの駅舎のデザインに関与していた実績をもとに、リニューアルを行いました。
UDS株式会社の役割
UDSは、地域に特化したデザインと事業計画を提唱する企業です。今回のリニューアルでは、基本方針の策定からデザイン監修まで幅広い役割を担ってきました。例えば、駅の内装デザインや駅周辺ビルのデザインも手がけました。特に、ドトールコーヒーショップの内装設計は、駅の新しい顔の一部として大きな期待が寄せられています。
駅のデザインに込めた思い
「UNDER THE PARK」というコンセプトは、駒沢オリンピック公園との強い結びつきを意識したもので、駅の空間を公園のように感じられるように設計されています。例えば、駅ビルのデザインは公園に植わる木々を象徴しており、多くの人が行き交う場所としての親しみを生み出しています。
見た目だけでなく、駅内に設置された緑の植栽や天井に施された木漏れ日を思わせる配色も、訪れる人たちに安らぎを与えます。これにより、従来の地下駅にはない開放感と温かさを感じることができます。
環境への配慮
このリニューアルプロジェクトでも、環境保護が重視されています。既存の素材を最大限活用し、リサイクルやアップサイクルを推進しています。例えば、駅係員の使用済み制服を再利用した什器や、経年劣化した敷石を再利用した手洗いカウンターが設置されています。こうした取り組みが、持続可能な地域づくりへとつながっています。
まとめ
駒沢大学駅のリニューアルは、まさに地域の魅力を引き出すことを目指した素晴らしいプロジェクトです。心地よい公園のような空間に生まれ変わった駅は、利用者に新しい体験を提供し、地域活性化の一翼を担うことになるでしょう。今後、多くの人々がこの新しい駅空間を訪れ、心の底から楽しんでくれることを期待しています。