新サービス「メタリー」
2015-08-31 23:00:01
金属スクラップ業界に変革をもたらす新サービス「メタリー」が登場
金属スクラップ業界に新たな風を吹き込む「メタリー」
日本の金属スクラップ市場規模が約1.5兆円である中、株式会社メタリーが新しいBtoBマッチングサイト「メタリー」を9月1日にオープンしました。このサービスは、主に鉄や非鉄金属のスクラップに特化し、買い手と売り手の間をインターネット上で仲介することを目的としています。
「メタリー」は、すでに150社以上の事前登録企業を持ち、使い勝手の向上を目指して立ち上げ当初は完全無料でサービスを提供しています。サイトに登録した企業は、銅やアルミ、ステンレスなどの金属スクラップの取引を行うことができ、必要に応じて見積もりを取ることが可能です。商品は写真付きで詳細を表示し、フリーワード検索や品種ごとの絞り込み機能も用意されています。
このシステムでは、出品の際に社名などの具体的な情報を公開する必要はなく、プライバシーが保護されています。取引の回数や評価を記載することで、相手の信用度を形成する仕組みも導入されており、安全性が確保されています。
業界のニーズに応える
メタリーの登場は、鉄や非鉄金属スクラップの業界に新たなニーズを提供します。経済産業省が発表した金属素材競争力強化プランに基づくと、経済環境の変化に伴い、効率化が求められています。天羽健介代表取締役は、インターネットの普及により、従来の電話やFAXに代わる新たなビジネスモデルが必要であると語ります。
「日本の多くの産業がインターネットを活用して変革を遂げている中、金属スクラップ業界もこの流れに乗る必要がある。選択肢を増やし、コストを削減する手立てを考えている」と述べています。
利便性と信頼性の確保
「見積する」ボタンを押すことで買い手は必要な金属スクラップの情報を得られ、売り手は複数の買い手と交渉することで高値での取引が期待できます。また、インターネットを通じた取引は地理的な制約を受けづらく、コスト削減も可能です。
さらに、取引データの蓄積により、ビッグデータ分析を用いて従来の属人的な取引を最適化することも視野に入れています。これにより、業界全体の競争力を高めることができると天羽氏は期待を寄せています。
無料サービスの利用促進
「まずは皆さんに使ってもらい、サービスの向上に貢献してほしい」と話す天羽社長は、利用者からのフィードバックを大切にしており、要望があれば随時反映していく意向を示しています。無料でのサービス提供は、業界に新しい風を吹き込むための第一歩となるでしょう。
「メタリー」は、オンラインでの金属スクラップ取引を促進し、業界全体の競争力向上に寄与する新たな取り組みとして注目されています。
会社情報
- 会社名
-
株式会社メタリー
- 住所
- 東京都港区東麻布2-29-4-303
- 電話番号
-
090-5678-5708