福山市初のマルチテナント型物流施設「DPL広島福山北」着工
大和ハウス工業株式会社が広島県福山市で初となるマルチテナント型物流施設、「DPL広島福山北」を2025年8月1日に着工することが発表されました。この施設は、複数のテナントが入居できる設計となっており、特に電子商取引や小売業者向けの物流ニーズに応えることを目的としています。
マルチテナント型物流施設のメリット
マルチテナント型物流施設は、専用のBTS型物流施設と比較して、ビジネスの開始までの時間を短縮できる点が大きな特徴です。昨今の急速に変わる物流業界において、柔軟な対応が求められるのは、特にEC事業者や小売業者にとって重要です。この新しい施設は、最大で6社が入居可能で、1区画あたり約5,000㎡からの賃貸が行えるため、必要に応じたスペースを提供できるのが魅力です。
立地条件の優位性
「DPL広島福山北」は、福山北産業団地内に位置しており、山陽自動車道「福山東インターチェンジ」からわずか11kmという交通の便の良い場所にあります。中国エリアや四国への広範囲な配送にも対応できるため、物流拠点としての利用にも大変便利です。さらに、周辺には将来的に工場建設も計画されており、製造業との連携の強化にも寄与することが期待されています。
先進的な施設設計
この施設は地上2階建てで、延床面積が37,151.94㎡と広大であり、最新の設備を備えています。特に1階部分は、トラックの運搬方法に応じて、効率的に荷役作業が行えるように高床式と低床式の両面バースを備えているため、テナント企業のニーズに柔軟に対応できます。
大和ハウス工業の取り組み
大和ハウス工業は、創業以来多様な用途の建築物を手掛けており、2002年以降は、物流最適地の提案からメンテナンスまで一貫して手がける独自の物流プロジェクト「Dプロジェクト」を展開しています。このプロジェクトでは、オーダーメイド型のBTS型物流施設に加え、短期間で入居可能なマルチテナント型物流施設の開発にも力を入れています。
今後の展望
「DPL広島福山北」の開発は、広島県内でのさらなる物流施設の立地を促進するものです。大和ハウス工業は、顧客のニーズを的確に捉え、柔軟な物流施設の展開を進めていく考えであり、より多くの企業を誘致する活動を展開していく予定です。この新しい物流施設が地域経済に与える影響は、大いに期待されます。
施設概要
- - 名称: DPL広島福山北
- - 所在地: 広島県福山市北匠町1番6、23、24、25、26
- - 敷地面積: 42,829.56㎡
- - 延床面積: 37,151.94㎡
- - 最大6テナント
- - 着工日: 2025年8月1日
- - 入居可能日: 2026年11月1日
この新しい物流施設の開発が地域に与える影響は計り知れず、今後の動向に注目が集まります。