高校生起業家が取り組む不登校支援
8月19日、柏市のラコルタで中学生のためのe-スポーツ大会が開催される。このイベントは、高校生起業家・多田健真さんが主催。彼は、その目標として、不登校や学校での人間関係に悩む中学生に「第三の居場所」を提供することを掲げている。
1. 背景にある想い
多田さんは自身が不登校という課題に直面することはなかったが、小学校時代のいじめ体験から、同じような境遇にある子供たちに支援が必要であると感じるようになった。彼は空手に励んで自分を強くし、疎外感を乗り越えた経験を通じ、「自分と同じような子供たちに新しい居場所を」との強い思いを抱くようになった。
2. e-スポーツ大会の目的
この大会は、ゲームを通じて中学生同士が交流する機会を提供するのが目的である。特に、不登校の生徒たちが外に出たくても踏み出せないハードルを下げ、新しい友達を作る手助けをすることを目指す。大会は、柏市社会福祉協会の協力を得て、安心して参加できる環境を整えられている。
3. 参加の動機
多田さんは、Social Startup Studio Kashiwaというプログラムに参加したことで起業家精神を学び、いかに社会課題に対して挑むかという視点を持つようになった。彼は「ゲーム大会を通じて、同世代の仲間と気持ちを共有できる場を作りたい」と語る。
4. インタビューから見えた課題
多田さんは、不登校経験者に対してインタビューを行い、彼らのリアルな声を知ることができた。その中で「レッテル」に苦しむ声が多く上がった。相談することへの恐れや、自分が他者と異なることを認識することへの抵抗感が共通する問題として浮かび上がった。このことから、彼は新しいコミュニティの形成が重要であると考え、今回の大会を企画した。
5. 未来への展望
多田さんは、「学生だからこそできることがある」と信じ、今後も様々なイベントを通じて居場所を提供していく決意を新たにしている。成し遂げることだけが目的ではない、楽しく過ごせる空間を設けたいと願っている。
6. イベントの詳細
- - 日時: 2024年8月19日 13:00~15:30
- - 場所: ラコルタ柏2F
- - URL: ラコルタ柏
不登校という社会課題に対して、起業家としての新しいアプローチを試みる多田さん。彼の挑戦が同世代の子供たちに素敵な出会いと新しい居場所を提供できることを願っています。