名古屋市に新たな公共交通システムが登場
名古屋市では、公共交通の空白地帯を解消するべくAIオンデマンド交通の実証実験が始まります。名古屋鉄道株式会社は、国土交通省の「令和6年度共創・MaaS実証プロジェクト」の一環として、名古屋市港区の西福田学区を対象に「名古屋市MaaS西福田実証プロジェクト」に参画しています。このプロジェクトでは、名古屋市独自のマイクロMaaSアプリ「デライド」のサービス提供が行われ、地域の移動手段や観光情報の提供が期待されています。
「デライド」とは何か?
「デライド」は名古屋市特化型のWEB版MaaSアプリで、利用者のために交通手段を提供するだけでなく、訪問者に地域の観光地や商業施設の情報も届けます。このアプリにより、地域住民や観光客がスムーズに移動し、周遊を楽しめるようになることを目指しています。
名古屋鉄道は、すでに岡崎市、春日井市、常滑市などでマイクロMaaSを導入しており、今回の実証実験はその実践の一環です。相手となるのは名鉄タクシーホールディングスで、彼らは「Dバス」というAIオンデマンド交通の運行や予約を担当します。
実証実験の概要
実証実験は11月6日(水)に「デライド」がリリースされ、11月13日(水)から運行が開始されます。これにより利用者は、「Dバス」を予約することで、目的地に向かう際の快適な交通手段を得ることができます。「Dバス」はタクシーと路線バスの長所を兼ね備えた交通手段で、乗車位置と降車位置、希望時刻を指定して予約を行うことが可能です。
「Dバス」の利用方法
「Dバス」の利用は非常にシンプルです。乗降のいずれかがDバス停である限り、誰でも利用できます。未来シェアのAI配車システムを活用し、リアルタイムでマッチングが行われるため、スマートな移動が可能となります。実証運行は2025年の2月12日まで続き、毎日8時から18時まで利用でき、一乗車あたりの料金は300円です。
便利な機能
「デライド」はただの交通手段ではなく、利用者にとって便利な機能が豊富です。
- - おトクなクーポン: 地元の店舗で使えるクーポンが配信され、サービス利用をお得に楽しめます。
- - 経路・周辺検索: 出発地から目的地までの経路検索や周辺スポットの検索が可能です。
- - タクシー予約: 名古屋市内で簡単に電話やWEBでタクシーを予約できます。
これらの機能は、「デライド」ウェブサイトからアクセスが可能で、アプリのダウンロードも不要です。
地域活性化への貢献
名古屋鉄道は、公共交通を中心としたモビリティネットワークの実現を目指し、地域の自治体と連携しながらこのプロジェクトを進めています。名古屋市の交通の利便性向上と地域活性化に向けたこの取り組みが、今後の公共交通の未来をどう変えるのか、多くの期待が寄せられています。
詳しい情報は以下のリンクから確認できます。
デライドの詳細