SBI損害保険株式会社が画期的な取り組みを発表しました。東京都港区に本社を置く同社は、Audatex Japanが提供する「Solera Qapter Claims」というオンライン見積りツールの試験導入を開始しました。このツールは、輸入車の修理工数を多く収集しており、ダイレクト型損保としては初めての試みです。
2023年度には日本国内で約372万台の新車が販売され、その中の約24万台が輸入車に該当します。新車全体に対する輸入車の割合は約6.5%です。国産車の修理に関しては、統計データを基にした見積りツールが一般的に使われていますが、輸入車向けの見積りツールは普及が遅れていました。これが、損害保険会社と修理工場間での損害額確定にかかる時間が長くなる要因となっていました。
この問題を解決するため、SBI損保は、自動車メーカーが策定した工数を多く集めた「Solera Qapter Claims」の導入を決定しました。これにより、メルセデス・ベンツやテスラなどの輸入車の修理費がより正確に算定されることが期待されています。
具体的には、自動車メーカーの修理書や车辆情報に基づいて、合理的かつ適切な損害自動車修理費の算定を試みるというものです。さらに、SBI損保の指定修理工場である「SBI損保安心工場」と協力し、このツールの導入を推進していく方針です。この取り組みにより、輸入車の適切な修理費算定が実現し、お客様にとっての安心感が増すことを目指します。
また、修理工場にとっても、自動車メーカーの工数データを活用できることで、迅速な修理費の見積もりが可能となり、業務効率の向上が見込まれます。保険会社側でも、より早く正確な保険金支払いが実現するという利点があります。
顧客中心主義を掲げるSBI損保は、この新しい見積りツールを通じて、さらなる顧客満足を追求していく考えです。今回の取り組みは、修理にかかわる全ての関係者にとって、恩恵があるものとするための重要なステップとなるでしょう。
SBI損害保険は、今後も新しい技術やサービスを導入し、業界のリーダーとして活躍し続けることを目指しています。顧客により良いサービスを提供するために、引き続き努力していく姿勢は、他の保険会社にも大きな刺激を与えることでしょう。