新たな老化対策としてのNMN点滴研究
東京都中央区にある東京銀座ウェルネス&エイジングクリニックは、点滴を用いたニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)の間歇的投与に関する世界初の臨床研究を開始しました。この研究は、6週間にわたり数日ごとにNMNを点滴で投与し、その影響を評価することを目的としています。
NMNとは何か?
NMNは、体内でニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)に変換され、エネルギー代謝に関与しています。NADは腫瘍抑制や細胞修復に重要な役割を果たし、加齢とともにその量が減少することが知られています。最近の研究では、NADが不足することで老化現象が進行する可能性が示唆されています。そこで、NMNを補充することが提案され、多くの研究が行われています。
研究の概要
この臨床研究では、健康な成人男女20名を対象に、数日おきにNMNを点滴で複数回投与します。その後、血液学的および生化学的検査を行い、NMN投与の安全性を確認するとともに、NAD量やミトコンドリア量といった加齢マーカーを測定してNMNの効果を探ります。その評価には被験者の主観的な感想も取り入れられ、NMNがどのような効力を示すかを深く理解することを目指します。
過去の研究成果
東京大学で行われた先行研究では、NMNの経口摂取が運動機能の改善や聴力の向上に寄与する可能性が示されました。さらに、動物実験においても、NMN投与によって加齢による肥満や糖尿病、脂肪肝、高脂血症、骨密度の低下といった多くの老化現象が緩和されることが注目されています。
今後の期待
この臨床研究に使用されるNMNは、ミライラボバイオサイエンス株式会社のもので、品質が評価されており、アメリカのワシントン大学での臨床研究でも用いられています。研究を通じて、NMNの有効性を評価し、老化対策としての利用法を広げることを目指しています。超高齢社会において、健康寿命を延ばすための新たなアプローチが期待されています。
研究情報の公開
本臨床研究の詳細は、以下のサイトで確認できます。
臨床試験登録
さらに詳しい情報は、クリニックの公式サイト(
東京銀座ウェルネス&エイジングクリニック)をご覧ください。
結論
NMNの点滴投与に関するこの革新的な臨床研究は、老化研究の新しい地平を開くかもしれません。結果次第では、健康と長寿に向けた新たな希望の光となることでしょう。