京都ポルタで警備ロボット「SQ-2」の実証実験
京都駅直結の商業施設「京都ポルタ」にて、2025年7月31日まで警備ロボット「SQ-2」を用いた実証実験が行われています。この取り組みは、JR西日本京都SC開発株式会社とSEQSENSE株式会社によって実施され、今後の人材不足に備えた新しい警備体制を模索するものです。
実証実験の背景と目的
京都ポルタでは、2025年の日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催に向けて、多客時における警備体制を見直す必要があります。そのため、安全でスムーズな来訪者の案内や警備業務の効率化を図るために、SQ-2が導入されることになりました。このロボットは、自走型で巡回や立哨を行うことができ、有人警備との連携を視野に入れています。
SQ-2の特長
SQ-2は、3次元センサー技術や自己位置推定アルゴリズム、リアルタイム経路計画アルゴリズムなどを搭載し、安全かつ効率的に自律移動することが可能です。特に、独自の3DLiDARを用いて施設内の詳細な3次元マッピングを行い、来館者や動体を検知することができます。これにより、立哨や巡回業務を効率的にサポートし、施設の管理コストを削減する効果が期待されています。また、SQ-2は定期的な遠隔アップデートが行われ、新機能の追加や不具合の解消が可能となっています。
実施期間と場所
この実証実験は2025年4月27日から7月31日までの期間、京都ポルタの地下街および南エリアにて行われます。この期間中、SQ-2は多くの来館者に「安心・安全なサービス」を提供することを目指します。
企業の使命
SEQSENSE株式会社は「世界を変えない。」というミッションを掲げ、自律移動型ロボットの開発に取り組んでいます。警備ロボット「SQ-2」はその主力製品であり、日本国内の労働力不足の解決策を模索しています。ロボット製造からサービス設計、導入に至るまでを一貫して行い、高い技術力を持つ同社が今後のビジネスシーンにどのように寄与するかが注目されます。
エンタープライズの取り組み
一方、JR西日本京都SC開発株式会社も、京都ポルタが持つ210のショップと35,400㎡の延床面積を有効活用し、テクノロジーを活用した新しい形のサービスを提供することに力を入れています。警備ロボットの導入によって、店舗の運営におけるコスト削減や売上向上が促進されることが期待されています。
まとめ
京都ポルタでの警備ロボット「SQ-2」の実証実験は、技術革新がもたらす未来の警備業務の形を模索する重要な取り組みです。このプロジェクトが成功すれば、全国の商業施設における警備業務の自動化が進み、より安心して利用できる空間が提供されるでしょう。今後の展開にも注目が集まります。