熊本のバスが地域を支える新たな取り組み
熊本市に本社を置く株式会社KASSE JAPANが、地域密着型の特産品販売サイト「KUMATOKU」を運営しています。昨年5月にオープンしたこのサイトは、熊本県内の生産者と加工業者が自らの商品の配送に路線バスを活用できる仕組みを提供しています。
このサイトのユニークな点は、九州産交グループの運営する路線バス網を利用することで、生産者や加工業者の送料負担を軽減しつつ、地域交通の維持にも貢献している点です。生産者は最寄りのバス営業所へ商品を納品し、商品は熊本市中心部の「サクラマチ クマモト」に集約され、その後全国へ一括で発送されます。これにより、物の流れと人の流れが融合し、地域になくてはならない存在となっています。
廃車バスのアップサイクル
KUMATOKUでは、廃車となった路線バスの部品を再利用したアップサイクル商品も販売しています。これにより、企業は収益を得るだけでなく、地域の路線維持に貢献する姿勢を見せています。
具体的な商品として、バス車両の「押ボタン」や「つり革」、さらには「ドア開閉スイッチ」といった放出品が挙げられます。また、バス車両の座席シートに用いられたモケット生地を使用した丈夫で柔らかいトートバッグや、折りたたみ椅子もあります。これらは見た目に楽しいだけでなく、エコ意識の高い消費者にも支持されています。
商品ラインナップ
最新の商品のラインナップには、合計で166点が揃っています。その内訳は、130点がバス廃品で、16点がアップサイクル商品、20点がバス玩具となっています。特に注目されるのは、「ザ・バスコレクション」シリーズのペンケースで、子どもたちに人気のアイテムとなっています。
このような取り組みにより、KUMATOKUは熊本の地域経済に寄与しながら、バス路線の維持にも貢献しています。KASSE JAPANの代表取締役社長、有元隆氏は「私たちは地域のつながりを大切にし、地元を支えるための新たな挑戦を続けていきたい」と話しています。
KUMATOKUのURLは
こちらで、熊本県の特産品を探している方にぜひ訪れてほしいサイトです。地域を支える取り組みから生まれたユニークな商品を通じて、皆さんも熊本の魅力を感じてみてはいかがでしょうか?