NECが開発した生成AI「cotomi(コトミ)」が、「MM総研大賞2024」のスマートソリューション部門日本語LLM分野において最優秀賞を受賞しました。
「cotomi」は、ビジネスに特化し、高い日本語能力と業務システム連携にも適した高速性を両立させた生成AIです。名称は「ことば」により「未来」を示し、「こと」が「みのる」ようにという想いを込めて命名されています。
提供形態も多様で、専用ハードウェア、パブリッククラウド、閉域クラウドなど、お客様の要件に合わせて柔軟に対応可能です。
今回の受賞では、以下の2点が評価されました。
1.
独自の多言語データ活用による高速処理能力: 独自に収集し加工した多言語データを用いることで、高速かつ高い処理能力を実現しました。これにより、クラウドと専用ハードウェアの両方での運用が可能です。
2.
先行するLLM提供: 2023年8月には、高い日本語能力を有するLLMを他社に先駆けて提供開始し、すでに多くの顧客企業との検証が進んでいます。
NECは、DXに関して、ビジネスモデル、テクノロジー、組織・人材の3軸で、戦略構想コンサルティングから実装まで、End to Endのサービスを提供しています。
この価値提供モデル「BluStellar(ブルーステラ)」のもと、生成AIをはじめとした最先端テクノロジーによりビジネスモデルを変革し、社会課題とお客様の経営課題を解決に導きます。
2023年7月には、生成AI事業を開始し、NEC Generative AI Advanced Customer Programを立ち上げ、お客様との検証・導入を推進してきました。
今後も、これまで培ってきた研究開発成果や業種ノウハウを活かし、お客様の業務変革に貢献するサービスや機能を拡充し、セキュアで安全・安心な生成AIサービスの活用を推進していくとしています。
NECの生成AI「cotomi」がMM総研大賞を受賞したことは、日本の生成AI技術の進歩を象徴する出来事と言えるでしょう。ビジネス特化型LLMとして、高い日本語能力と高速処理能力を兼ね備えている点は大きな強みです。
「cotomi」は、すでに多くの顧客企業との検証が進んでいるとのことですが、今後、様々な分野で活用されることが期待されます。特に、日本語に特化したLLMという点で、日本企業の業務効率化やイノベーションに大きく貢献する可能性を秘めていると言えるでしょう。
しかし、生成AIの利用には倫理的な問題やセキュリティ対策など、課題も存在します。NECは、安全で安心な生成AIサービスの提供を目指しており、その取り組みは注目に値するでしょう。
今後、NECが「cotomi」を通じてどのような革新的なサービスを生み出すのか、そして生成AIが社会にどのような影響を与えるのか、引き続き注目していきたいと思います。