インターンの未来「Voil」
2020-09-02 12:00:02
東大・北大生が立ち上げたインターンシップ口コミサイト「Voil」とは?
学生ベンチャー「Flamers」が描く「Voil」の未来
近年の就職活動において、大学生は自身のやりたいことを見つけるのに苦労しています。この課題を解決するために、学生による学生のためのサービス、長期インターン口コミサイト「Voil」が登場しました。このプラットフォームは、東京大学の佐藤航智(CEO)、設楽広太(CPO)、北海道大学の柴田展大(COO)によって設立された学生ベンチャー「Flamers」から生まれました。
Flamersの誕生背景
Flamersは、現役大学生の3人が共同創業した企業であり、彼らのミッションは「ワクワクすることが育つ文化を作る」ことです。彼ら自身がこれまでに体験したインターンシップを通じて、多くの学びや成長を得ており、それぞれの経験が自分のやりたいことを「育てる」手助けになったと感じています。しかし、短期間のインターンシップでは、そのような体験は得られ難いという現実に直面しました。
多くの大学生は、限られた選択肢の中で自分に合ったインターン先を探しつつも、企業の実情や長期インターンの内容について十分な情報を得ることができずにいました。このような現状を変えるために、彼らは「Voil」を立ち上げることを決意します。
「Voil」の特徴と機能
「Voil」は、学生が自身に適した長期インターンシップ先を見つけるための口コミサイトです。実際にインターンを経験した学生からのリアルな口コミが多数掲載されており、彼らの体験や感想を元に企業情報を知ることが可能となっています。2020年6月のサービス開始以降、400件以上の口コミが集まっており、学生はこれを基に最適なインターン先を探し出すことができます。
具体的には、利用者は職種や業界、企業の特徴に合わせて企業を絞り込み、「総合満足度」「教育の充実度」「裁量権の大きさ」などの様々な視点から企業を比較することができます。これにより、自分の価値観や希望に最も合った企業を見つける手助けを行っています。さらに、全ての口コミは学生限定で公開されるため、よりリアルで信頼性の高い情報が集まります。
インターンシップの現状と「Voil」の必要性
リクルートの「就職白書2020」によると、インターンシップの実施企業は年々増加の一途を辿っており、特に「1日」だけの短期インターンが多数を占めています。一方で、長期インターンシップに参加した学生は、自己のキャリア観やスキルをより明確に見極めることができたと回答しており、長期的な経験の重要性が明らかになっています。
この背景から、長期インターンの情報を容易に集めることのできる「Voil」の必要性が高まっています。ユーザーが自分の価値観や目指すキャリアに基づいて、長期インターン先を見つけ出すための場を提供しているのです。
今後の展望と地域への展開
Flamersは、「Voil」のユーザー数を増やすため、マーケティング活動を強化し、全国規模でのサービス拡充を目指しています。また、企業との連携を通じて、より多くのインターンシップ情報を集約し、口コミ数の増加を図っていく方針です。
Flamersの代表者は、株式会社アカツキの「Heart Driven Fund」からの資金調達を受け、さらなる成長と展開を目指す意向を表明しています。インタビューでも、彼らの情熱と未来を見据えたビジョンが語られており、今後の展開に期待が寄せられています。
さいごに
「Voil」は、ただの口コミサイトに留まらず、学生の未来を育む文化を創出すべく挑戦しています。自分のやりたいことを見つける手助けをしながら、企業と学生の架け橋となる役割を担います。これからもFlamersと「Voil」の成長に目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
株式会社Flamers
- 住所
- 東京都港区六本木6丁目10−1六本木ヒルズ森タワー15F
- 電話番号
-
080-3852-4857