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ユアサ商事、2025年に向けた成長戦略と進化の年を迎えた喜び

新春のお慶びを申し上げる今、ユアサ商事株式会社の代表取締役社長、田村博之氏が2025年のビジョンについて語ります。この年は、9年間にわたる長期計画「ユアサビジョン360」の最終年度であり、創業360周年を迎える重要な年となります。そのため、昨年までの成果を土台に、さらなる結果を追求する姿勢が求められています。

この9年間、同社は「社会課題解決」と「企業価値向上」の2つの柱を中心に様々な施策を展開してきました。その核となるのは、デジタル化やグリーンエネルギー、レジリエンスなどの社会的な課題に対応するための9つの成長戦略です。これに取り組む中で、メーカーからの商品提案だけでなく、市場のニーズに応えるべくAIや最新技術を駆使し、約30点のオリジナル商品が開発されました。

これからの1年はこれまでの集大成とも言えるべき年であり、成果への拘りを一層強めていく方針です。続く取り組みとして、既存の取引先への提案強化だけでなく、新たに地方自治体向けのアプローチも視野に入れています。また、特に進捗が遅れている「海外戦略」については、抜本的な改革が進められています。その一環として、昨年10月にはタイに新しい社屋が完成し、リソースの集中投下がなされました。

2025年に向けた営業展開の強化策として、2月にはタイ初のプライベート展示会「YUASA Grand Fair in Thailand」を開催する予定です。このイベントでは、200社以上の日本の代表的なメーカーが出展し、「日本の文化とタイの文化をつなぐ」ことをテーマに、地元企業をも招待して、ユアサグループ全体の総合力やソリューションをお披露目します。この展示会を皮切りに、他の拠点でもこの戦略を展開し、さらなるグローバル化を目指す方針です。

しかし、成長戦略ばかりではなく、非財務面でも人材戦略にも注力しています。全社員が参加する「YUASA PRIDE プロジェクト」では、社員からの意見や要望を集め、エンゲージメントのさらなる向上を目指した新人事制度の設計が進められています。また、DX推進に向けても基幹システムの刷新を行い、データ駆動の経営へとシフトしていく方針です。

VUCA時代と呼ばれる今、ユアサ商事は創業以来350年以上、その時々の変化に適応しながら生き抜いてきました。今年も同様、取引先と柔軟に変化を遂げ、様々な社会課題を解決し市場を創造する努力を続けていく決意です。新しい年が多くの人々にとって希望に満ちた素晴らしいものでありますよう、心から祈っております。

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