熊本の勇者、上田桃子が全英女子オープンの賞金を寄付！

プロゴルファーの上田桃子選手が、故郷である熊本県に対して全英女子オープンでの賞金を寄付するという優れた行動を起こしました。これが実現したのは10月5日であり、彼女は熊本県庁で蒲島郁夫熊本県知事と初めての対面を果たしました。この寄付は、令和2年7月豪雨災害に対する義援金としてのもので、上田選手が8月にスコットランドのロイヤルトゥルーンゴルフクラブで行われたAIG全英女子オープンで得た賞金から、必要な経費を差し引いた全額、つまり1,000万円を送るという形で提供されました。

会見で上田選手は、豪雨災害の影響とその復旧の遅れについて、特に新型コロナウイルスの影響がある中で大変な思いをしている多くの方々がいると聞いていると語りました。「私の力は小さいかもしれませんが、少しでも役に立てればと思っています」と寄付の意図を明らかにしました。また、海外での試合への出場を迷いながらも、熊本の皆さんに頑張っている姿を届けたいという気持ちで戦ったと言います。彼女のSNSには、熊本の方々からのメッセージが寄せられ、励ましを受けたことが、素晴らしい成績につながったと振り返りました。

一方、蒲島県知事は、上田選手の温かい義援金について深く感謝の意を示しました。「この義援金は被災地の方々に確実に届けます。熊本県は2016年の地震、そして今年の新型コロナウイルス、さらには豪雨災害など、多くの試練に直面しています」と語り、被災者への支援に全力を尽くすとの決意を表明しました。

上田選手は、全英女子オープンにおいて日本人最高位の6位を獲得したことにも触れ、それが熊本県民にとって明るいニュースであったことを強調しました。知事は、今後もツアーが続く中で、さらなる良いニュースを届けてほしいと期待を寄せています。

上田桃子選手は1986年に熊本市に生まれ、2005年にプロテストに合格し、LPGAツアーに参戦。特に2007年には地元熊本で開催されたライフカードレディスで初優勝し、その後も数々の輝かしい成績を残してきました。2020年には全英女子オープンで6位という素晴らしい成績を達成し、自己最高を更新しました。今後も彼女の活躍と熊本への思いが、ますます多くの人に元気を与えることでしょう。期待と感謝の気持ちを込めて、上田桃子選手の今後の飛躍を見守りたいものです。