『Origami』の快挙
2024-12-19 11:30:00

デジタルハリウッド大卒業生、アカデミー賞ショートリストに選出された『Origami』の魅力

デジタルハリウッド大学卒業生、アカデミー賞ショートリスト入りの快挙



デジタルハリウッド大学(DHU)の卒業生、金森慧氏が手がけたフルCGアニメーション作品『Origami』が、米国アカデミー主催の「第51回学生アカデミー賞」で銀賞を受賞した。この受賞は、日本からの作品がアカデミー賞を受賞した初めての事例であり、その国際的評価も高まっている。さらに、この作品は第97回アカデミー賞の短編アニメーション部門ショートリストにも選出され、注目を集めている。

『Origami』の作品概要



『Origami』は、正方形の紙が様々な折り紙の生き物に変化していく様子を描いた作品だ。折り紙の「折る」という行為のみを使って表現することで、紙が生命を形成する過程をイメージ化している。製作過程では、金森氏が折り紙に対する深い理解を生かし、従来の技術的な課題を克服しながら、CGソフトを駆使してリアルな折紙の表現を実現した。

金森氏は小学1年から折り紙を始め、高校時代には折り紙とCGデザインの数学的な共通点に魅了され、デジタルハリウッド大学に入学した。『Origami』はその卒業制作として制作され、2023年5月から技術的な試行錯誤を繰り返し、10月には本格的な制作に取り組んでいった。

金森氏の活動と目指す未来



金森氏は、SNSを通じて自身の作品を発信し、多くのフォロワーを獲得している。彼が手掛けたショートフィルムやCG作品は国内外のコンペティションでも高評価を得ており、今後もさらなる活躍が期待される。卒業後は、海外での挑戦を視野に入れながら、国内のフリーランスとしても活動を続ける。

アカデミー賞との関わり



アカデミー賞の選考対象作品は、LA地区での7日間以上の有料上映やアカデミー認定の映画祭での受賞が必要であり、『Origami』は学生アカデミー賞がその条件を満たしている。アカデミー会員による投票が2025年1月に行われ、ノミネート作品の発表が予定されている。

日本の折り紙文化の重要性



『Origami』は日本の折り紙文化を重視した作品であり、金森氏による独自デザインのキャラクターと共に多くの日本の伝承折り紙が登場している。折り紙は「切る」のではなく「折る」ことで成り立ち、この特性が作品における生と死のサイクルのメタファーとして機能している。

今後の展望



金森氏は、今後も折り紙をテーマにした作品を通じて、文化の理解を深め、アニメーションやCGの枠を超えた新たな表現に挑戦していく考えだ。デジタルハリウッド大学の卒業生として、彼の活動は多くの若者にとってのインスピレーションとなるだろう。

『Origami』は国際的な映画祭やアカデミー賞公認の映画祭での上映を通じて、さらに多くの観客にその魅力を届けることが期待されている。金森氏の今後の成長と活躍に目が離せない。


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会社情報

会社名
デジタルハリウッド株式会社
住所
東京都千代田区神田駿河台4-6御茶ノ水ソラシティ アカデミア3F/4F
電話番号
03-5289-9241

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