株式会社ポプラ社より、2024年8月7日に新たに刊行された『防災イツモマニュアル』は、現代の防災に関する知識をイラストを使ってわかりやすく紹介する一冊です。この本は、2020年に発売された単行本を大幅に改訂し、新書として蘇りました。
私たちが持っている「防災」に関する常識は、時間とともに変わりつつあります。例えば、停電対策に懐中電灯を用意するのが一般的ですが、実は広く照らすことができるランタンの方が便利です。また、災害時に水を使ったトイレ処理についても、排水管が破損している場合には携帯トイレを使うべきことを認識しておく必要があります。
実際に能登半島地震では、排水管が壊れているにもかかわらずトイレに水を流してしまい、大きな問題になったケースがあったとのこと。こうした事例を通じて、本書は最新の知識の重要性を訴えています。
近隣住民との挨拶や顔見知りになることも、実は防災の一環です。いざという時に助け合える関係を築くためにも、防災を通じて地域の人とのつながりを深めることが大切です。
本書は多種多様な防災情報を網羅し、必要な情報を厳選してイラストで伝えています。たとえば、普段の生活でも役立つ防災グッズや家具転倒防止の工夫、防災アプリの紹介など、QRコードを活用してすぐに行動に移すことができる内容となっています。
本書には、持ち運びやすいミニマニュアルが付いています。オビを折ると財布や手帳に収まるサイズになるため、日常に防災知識を取り入れることができます。目次には、家の安全確認や小さな工夫が大きな効果をもたらす転倒防止のアイデア、また水やトイレのサバイバル方法が詳しく記されています。
著者には、公益法人プラス・アーツが監修しており、防災プロジェクトを数多く展開しています。また、グラフィックデザイナーの寄藤文平氏が手がけたイラストも魅力の一つです。
まだまだ誤った認識が多い防災知識を正しく理解し、実践するために『防災イツモマニュアル』を手に取ってみてはいかがでしょうか。8月1日の防災の日に向けて、あなたも防災の意識を高める一歩を踏み出してみましょう。
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