完全栄養食の市場拡大と意識調査の結果
日本では近年、
完全栄養食という新たなトレンドが広まりつつあります。これは、1食で1日に必要な栄養素の約三分の一を補えるとされる食品で、特に忙しい現代人にとっては魅力的な選択肢です。しかし、その実際の利用状況や意識については、まだまだ謎が多いようです。ここで、
もぐうまっ!によって実施された意識調査を基に、完全栄養食への理解を深めていきましょう。
調査概要
・調査期間:2022年11月19日〜20日
・調査機関:もぐうまっ!(自社調査)
・集計対象:10代〜60代の男女
・有効回答者:200人
・調査方法:インターネット調査
この調査に基づくと、完全栄養食を利用したことがある人は200人中35人、すなわち17.5%という結果が得られました。特に有名な商品として、株式会社
BASE FOODの『BASE BREAD』が人気を集めています。
利用者と未利用者の意識の違い
調査結果によると、完全栄養食を実際に利用している人と未利用の人では、意識に大きな違いが見られました。利用者の82.9%が「便利だ」と感じており、以下のような理由が挙げられています。
- - 時間がない時でもすぐに食べられる
- - 自炊をせずとも手軽に栄養を確保できる
- - 合理的な選択としての満足感
一方で、未利用者は「怪しい」「まずい」といった先入観を持っていることが多く、38.5%が「まずい」と感じています。このイメージが完全栄養食を手に取らせない大きな要因の一つとなっています。
完全栄養食への根強い固定概念
完全栄養食が「まずい」といったイメージを持たれる一因には、以下のような考えがあります。
- - 食べたことがないため美味しさがわからない
- - 味気なくて満足感がないのではないか
これらのマイナスイメージが払拭されなければ、市場の更なる拡大は難しいでしょう。さらに、利用者の側でも「まずい」と感じている人が25.7%いるため、この課題は一層深刻です。
健康イメージに関する意見
完全栄養食に対しては「体に良い」と感じている人もいれば、「体に悪い可能性がある」と懸念する人もいます。実際、未利用者の中には「本当に栄養が摂れるか疑わしい」と回答する人が多く見られました。
コストパフォーマンスの課題
「コスパが悪い」という意見も一つの大きな壁です。利用者の54.3%、未利用者の78.2%が高い価格に対して疑念を持っています。自炊しつつコストを抑えている消費者には、完全栄養食が手を出しにくい存在となっています。しかし、ネットショップでのまとめ買いや特売も増えており、そこから利用者が増える可能性もあるでしょう。
まとめ
この調査から見えてきたのは、
完全栄養食が多くの忙しい現代人に受け入れられつつあるものの、それにはまだ大きな課題が残されているということです。「まずい」「怪しい」「コスパが悪い」というイメージの解消が不可欠です。今後も企業や研究機関がこの市場におけるニーズに対し、しっかりとした情報発信と商品の改善を進めることが期待されます。
株式会社
minetは、今後とも完全栄養食市場の動向に注目し続けます。
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