第73回朝日広告賞が発表されました
2024年度の第73回朝日広告賞が、株式会社朝日新聞社の代表取締役社長である角田克氏によって発表されました。この賞は、創造力豊かな若手のクリエーターたちが自らの作品を披露し、評価を受ける貴重なイベントとして広く知られています。
賞の概要
朝日広告賞は、一般公募と広告主参加という2つのエントリー方法を相互に設けています。それぞれが「新聞広告の部」と「デジタル連携の部」に分かれており、特にデジタル連携の部では、昨今のデジタル化の進展を反映した様々な作品が登場しています。2024年度は、一般公募で1,694点、広告主参加で159点がエントリーし、各部門からそれぞれ優れた作品が選出されました。
一般公募部門の受賞作品
新聞広告の部
一般公募の新聞広告の部では、彩きもの学院が提出した「着物を美しく着る文化を後世に引き継ぐ」というテーマのもと、奥野真由氏と難波航太氏が手がけた作品が栄えあるグランプリに選出されました。この作品は、日本の伝統文化を未来へとつなげる深いメッセージを持っており、審査委員からも高い評価を受けました。
デジタル連携の部
一方、デジタル連携の部では、はとバスがテーマの「はとバス目線ツアーHATOBUS View Tour」がグランプリに輝きました。この作品は、山岸奏大氏、馬場陸斗氏、角替祐太氏、小林健太郎氏、米田昌生氏の5人によって制作され、独自の視点でツアーの魅力を伝える斬新な試みとして注目されました。
広告主参加部門の受賞作品
新聞広告の部
広告主参加の新聞広告の部では、衣料品ブランドのビギが自社ブランド「YOSHIE INABA」の終了を告知する広告が選ばれました。この作品は、ブランドの終焉を深く考察し、誠実なメッセージで支持を受けました。
デジタル連携の部
講談社の「スキップとローファーと能登」キャンペーンは、デジタル連携の部でグランプリに選ばれました。このキャンペーンは、石川県奥能登を舞台にした漫画の特設サイトを開設し、読者からの寄付で被災地支援を行うという意義深い取り組みでした。約10万人が参加したというその規模は、この活動の影響力を示しています。
今後の展望
朝日広告賞は、1952年に創設されて以来、優れた広告を評価し、才能あるクリエーターたちを発掘することを目指してきました。時代を超えて広告文化の発展に寄与し続けるこの賞は、これからも新たな可能性を模索し続けることでしょう。クリエーターたちの情熱とアイデアを抱え、さらなる挑戦が続くことを期待したいものです。