大阪工業大学が制作した盆踊りCGアニメ
大阪工業大学の情報メディア学科は、盆踊りのCGアニメ「万博音頭交野節編」を製作しました。この作品は、将来の文化祭典である大阪・関西万博を前に、地域の伝統を盛り上げようという試みの一環です。特に、CGアニメ制作に関わったのは、学生たちであり、彼らはその技術を駆使して、観る人々に楽しさを伝えることを目指しています。
地域との協力
このプロジェクトは、枚方市で活動する盆踊りチーム「スターダスト河内」との連携によって始まりました。チームは、地域に古くから伝わる河内音頭をはじめとした盆踊り文化を継承しており、今回の「#万博音頭プロジェクト」にも参加しています。そうした伝統を基にした新しい形の作品が作り出されています。
モーションキャプチャーの技術
膨大な時間と労力をかけ、学生約15人はモーションキャプチャー技術を用いて踊りの振り付けを制作しました。モーションキャプチャーでは、リアルな動きを再現するために、実際の踊り手をカメラで撮影し、3次元データとしてその動きを捉えています。特に、アクション性の高い踊りを1台のカメラで正確に捉えるのは非常に難しかったといいます。特に指の動きが重要な要素で、試行錯誤を重ね、最適な手法を見つけることができたのです。
デジタルサイネージでの放映
完成したCGアニメは、枚方市役所前や京阪枚方市駅前など、11カ所のデジタルサイネージで放映されています。これにより、万博に向けた盛り上がりが街角から感じられるようになっています。また、2024年4月27日には、スターダスト河内が万博会場の特設ステージでこのCGアニメを基にした「万博音頭交野節編」のパフォーマンスを行う予定です。
まとめ
大阪工業大学の学生たちが中心となって製作したこのCGアニメは、地域の伝統文化を新しい形で伝えるだけでなく、万博を通じて多くの人々に楽しんでもらえることを目指しています。これからの大阪・関西万博に向けて、新たな文化の発信が期待される中、学生たちの挑戦はまさにその先駆けとなるでしょう。