陸前高田で進化するまちづくり
2026年5月24日、岩手県陸前高田市のアバッセたかたパブリックスペースにおいて、地域の担い手による「ビジョンズフェス」が初めて開催されました。このイベントでは、農林漁業、商工業、行政、寺院など、異なる立場の21人が集まり、賑わいのある街づくりや地域の可能性をテーマに語り合います。
陸前高田市の現状と試み
陸前高田は、震災復興の道を歩み続ける中、人口減少という課題に直面しています。復興が一区切りを迎え、これからのまちづくりの方向性を見出すための「創生期」を迎えています。このような背景から、異なる分野の担い手が同じ場所に集まり、未来を語る機会はこれまでありませんでした。
有志の実行委員会によって企画されたこのフェスは、実行委員長に木村聡市議会議員が就任し、参加者それぞれの視点を融合しながら進行されました。地域の課題を討論するのではなく、地域の可能性を見出すことを目的としていたこの試みは、陸前高田市の新たな一歩となったのです。
三井俊介の提言
理事長の三井俊介が登壇し、「事業で街を動かす」というテーマについて発言をしました。彼は「NPOの事業は単に売り上げを伸ばすことではなく、多様な市民が担い手となることが重要」と述べ、地域の未来には多くの人々の参加が必要であると強調しました。特に、外からの若者との交流が地域の活性化に寄与するという視点を示しました。
SETは、地域外の若者と地元の住民をつなぐためのさまざまな活動を行ってきました。これによって地域の担い手が増え、単なる交流にとどまらず、持続的な関係を生み出しているのです。今回のビジョンズフェスは、地域のさまざまなプレーヤーとともに「担い手」の存在を問い直す重要な場となりました。
地域を超えた問いかけ
ビジョンズフェスで重なった21人の声は、陸前高田市にとどまりません。人口が減少する中で、地域外の人々と内にいる住民がどのように結びつけるのか、これは他の地域にも共通した重要な問いです。担い手とは、受け身ではなく、語り合うことで生まれるのです。
“このまちで、あるいは自分のまちで何かをしたい”と感じる人々に、この問いを持ち続けることが次の担い手の始まりになることでしょう。
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認定NPO法人SETについて
SETは、2011年の東日本大震災以降、岩手県を中心に地域の若者と住民が共に学び合う仕組みを構築してきました。修学旅行民泊や大学生向けプログラムを通して、地域との持続的な関係を育んでいます。2024年度には年間5000人以上が参加し、地域活性化に向けた取り組みを続けています。これまで2度の内閣総理大臣賞を受賞するなど、その活動は高く評価されています。
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