まちあそび研究会が助成受ける
2025-10-28 09:50:49

「まちあそび研究会」がトヨタ財団からの助成を受けて地域活性化プロジェクトを開始

地域とともに育む遊びの力



2025年度に向けて、「まちあそび研究会」が公益財団法人トヨタ財団の助成を受けたことが発表されました。このプロジェクトは、遊びを媒介にして地域住民が気軽に関わり合えるコミュニティを形成することを目的としています。普段の生活の中で子どもから大人までが「ちょこっと」地域に参加できる仕組みが構築されることで、誰もが気軽に関われる地域社会の実現が期待されています。

プロジェクトの概要


「まちあそび研究会」は、日本体育大学からの研究者である寺田光成助教が主導し、一般社団法人TOKYO PLAYの支援を受けて運営されています。2025年10月21日には、東京都内で助成金贈呈式が行われ、関係者が出席しました。

プログラムは大きく二つのステップに分かれています。第一に、五世代遊び場マップの作成です。これは1983年からの「三世代遊び場マップ」を発展させ、地域の遊び場の利用状況やそこにまつわる記憶を可視化することを目指しています。参加型のワークショップやインタビューを通じて、地域の宝とも言える遊び場の価値を再発見し、マップを通じて地域への関心や参加意識を育てるのです。

遊びの道具箱とちょこっと自治


次に、得られた情報を基に、「ちょこっと自治」という概念を導入します。このプログラムでは、公園内での遊び道具を借りられる貸し出しシステムを構築します。これは、英国やドイツで実績のある手法で、地域住民が自由に遊び道具を利用できる仕組みを提供します。

また、WEBシステムを通じて遊び道具の貸し出しや故障の報告、寄付、さらには遊び場改善イベントへの参加が可能になります。このようにして、地域の人々が主体となって地域の遊び場を支え合い、強化していくことを目指しています。

プロジェクトの目指す姿


「遊びの道具箱」を活用しながら自然と人がつながり、新たなコミュニティの形成が期待されます。誰もが気軽に遊びに参加し、それを通じて地域を支える主体となることが求められています。このような「ちょこっと自治」が実現されれば、地域の外遊びの風景が豊かになり、子どもたちの遊び声が響く場所となります。

一般社団法人TOKYO PLAYは、「Play Friendly Tokyo」をテーマに、子どもの遊び環境をより良くするために様々な取り組みを行っています。政策提言から市民活動の支援など、多岐にわたる事業を展開し、東京全体を遊びに優しい都市へと導く活動が進められています。

この「まちあそび研究会」による新しいプロジェクトは、地域社会の活性化や多世代交流の促進に寄与することが期待され、今後の展開に目が離せません。


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会社情報

会社名
一般社団法人TOKYO PLAY
住所
東京都渋谷区上原1-3-9
電話番号

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