瞬時に判別!
2026-06-03 11:08:43

プラスチック添加剤を瞬時に判別する新デバイス「ピンポイントフラッシュヒーター」誕生

新しいプラスチック添加剤判別デバイスの登場



株式会社バイオクロマトと国立研究開発法人産業技術総合研究所が共同開発した「ピンポイントフラッシュヒーター」が、プラスチック中の添加剤を瞬時に判別するデバイスとして、2023年6月3日から販売を開始しました。この革新的な装置は、近接コロナ放電イオン化質量分析計と組み合わせることで、樹脂内に含まれる添加剤などを迅速に熱脱着させる機能を持ちます。これにより、前処理なしで揮発した成分を直接質量分析できるため、評価の迅速化が期待されるのです。

サーキュラーエコノミーに対応した技術



近年、プラスチック資源循環促進法や国際的な規制の強化が進む中、再生プラスチックの利用が求められています。しかし、再生材は添加剤の組成が不明確となり、品質のばらつきや規制対象物質の混入リスクが問題視されています。このような背景を受けて、添加剤を迅速かつ簡便に評価できる現場対応型の分析インフラが必要とされています。「ピンポイントフラッシュヒーター」は、そのソリューションとなるものです。

技術の特長



従来、プラスチック中の添加剤の分析には時間と手間がかかる手法が利用されてきましたが、「ピンポイントフラッシュヒーター」は前処理を不要とすることで、大幅な作業負担の軽減を実現しました。具体的には、ダンベル試験片やペレットなどの試料に、300〜400℃の加熱ニードルを瞬間的に接触させ、熱脱着を通じて揮発成分を吸収します。これにより、化学構造に基づく同定が可能となり、信頼性の高い添加剤評価が実現します。

ターゲット市場と販売目標



「ピンポイントフラッシュヒーター」の主要なターゲット市場には、再生プラスチック原料メーカーや樹脂・成形加工業者、さらには再生材を利用する企業(容器包装や家電、自動車部品など)が含まれています。また、大学や公設試験研究機関、分析受託会社もターゲットとして想定されています。販売目標としては、2027年度に20台、3年累計で100台を目指しています。

展示予定



この革新的な技術は、2023年6月10日から開催される第74回質量分析総合討論会(パシフィコ横浜)にて発表・展示される予定です。注目の技術として、プラスチック業界における新たな動きが期待されています。

会社概要



株式会社バイオクロマトは、質量分析関連機器や前処理装置の開発・製造・販売を行っており、1987年に設立されました。今回の「ピンポイントフラッシュヒーター」は、環境負荷を軽減しつつ、プラスチック業界の持続可能な未来を実現する一助となるでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社バイオクロマト
住所
神奈川県藤沢市本町1-12-19
電話番号
0466-23-8382

トピックス(科学)

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