商船三井グループのMOL PLUS(株式会社MOL PLUS)が、UntroD Capital Asia Pte Ltdが運営する「グローバルファンド2号」に出資を行うことが決定しました。このファンドは、主にシードステージからシリーズBまでのディープテックを取り扱うスタートアップ企業への出資を目指しており、特に社会課題の解決をターゲットにしています。
今回の出資は、MOL PLUSが2015年に設立したリアルテックファンド以来の継続的な取り組みの一環で、これによりスタートアップ企業との連携をさらに強化する意向があります。具体的には、ディープテックと海運、物流、環境関連の分野で協力し、両者が持つ技術やリソースを活用して新しい価値を生み出すことを目指しています。
特に注目すべきは、グローバルファンド2号が注力している東南アジア市場です。この地域は、急速な経済成長を遂げており、そこでのディープテックスタートアップの数は年々増加しています。MOL PLUSはシンガポールにも事務所を構えており、ファンドを通じた東南アジア内外のスタートアップ企業との連携をさらに促進していく考えです。
MOL PLUSは、UntroDのグローバルファンド1号に続く形での出資となるため、過去の協力関係をベースにした新たな提携の展開が期待されます。未踏の領域に敢然と挑むUntroDの理念に共感し、商船三井グループのリソースと結びつけることで、ディープテックスタートアップの持つユニークな技術を社会に実装するためのサポートを行っていきます。
また、MOL PLUSは自身の投資領域の特性を活かし、海運業界や環境産業に関連する革新技術への投資を進めます。これにより、持続可能な開発や社会への新しい価値提供に寄与することを目指しています。この背景には、MOL PLUSが掲げる『海運業と社会に新しい価値をプラスする』という強い意志が根底にあると言えます。
がれば、東南アジア自体もディープテック分野で数多くの企業が成長を遂げているため、MOL PLUSの出資がどのようにこれらスタートアップの成長を刺激するかが注目されます。特に、シード・アーリーステージの段階での資金提供とそれに伴うハンズオン支援が、スタートアップの成長を強力に後押しするでしょう。
投資対象地域が拡張されることで、今回の出資が及ぼす効果はより広範囲にわたることが期待されています。商船三井グループは、ファンドや資金の流れの中で生まれる新たなビジネスの機会を捉え、各フィールドでの成果に結びつけていく考えです。
この出資によって、MOL PLUSはこれまで以上にスタートアップとの関係を深め、その成長に寄与すると共に、商船三井グループが持つリソースを最大限に活用した新規事業の創出に向けた取り組みを推進していくことでしょう。だからこそ、この経済活動が持つ波及効果は単なるビジネスの枠を超え、社会全体にポジティブな影響を及ぼすことが期待されます。