シンガポール支店に新CEOを迎えたUK P&Iクラブの挑戦
UK P&Iクラブ、シンガポール支店に新CEO就任
2024年12月1日、UK P&Iクラブはシンガポール支店に新たなリーダーシップを迎えました。新 CEO のRichard Offord氏は、これまでロンドン本店でクレーム・ダイレクターとして従事し、豊富な経験と専門知識を有しています。彼は、Yiah Soon Ng(通称YS)の後任として、長年にわたり同支店を支えてきたYSの引退を受けて、その役割を引き継ぐこととなりました。
Richard Offord氏の経歴は非常に興味深いものです。1997年にトーマス・ミラーに入社して以来、さまざまな契約や海上保険に関する専門的なアドバイスを提供しており、特にICAに関するクレームの取り扱いでその手腕を発揮してきました。アジア地域における彼の指導のもと、UK P&Iクラブのシンガポール支店はますます重要な役割を果たすことが期待されます。
シンガポールは、UK P&Iクラブにとって特に戦略的な地域であり、全体の加入トン数の半分近くを占めています。東南アジアの重要な貿易拠点として、シンガポールではアンダーライティング機能の強化が進められ、ますます成長を続けている市場です。この地域における活動は、メンバーへのサービス向上にも直結しています。
YS氏は27年以上にわたりシンガポール支店を率いており、そのプレゼンスと影響力は計り知れません。彼は2009年に支店のCEOに就任以来、クラブの成長に大きく寄与してきました。YS氏の貢献への感謝の意を表したAndrew Taylor氏(UK P&IクラブのCEO)は、「YSが築いた基盤をもとにRichardが貢献してくれることを期待しています」と述べています。
新CEOに任命されたRichard Offord氏自身も「シンガポールはダイナミックな市場であり、これからの成長が楽しみです。YSが築いてきた取り組みを引き継ぎ、その進化を促進することで、メンバーの皆様にさらなる価値を提供していきます」と語っています。彼のビジョンとリーダーシップには、支店のさらなる成長が期待されるところです。
UK P&Iクラブは、1869年に設立されて以来、海運業界に特化した保険を提供してきました。その高い専門性と独自のサービスで、所有船および用船トン数合わせて2億5千万トン以上のP&I保険を引き受けており、業界内での信頼も厚いです。今後も、日本を含むアジア太平洋地域における事業を拡大し続ける UK P&Iクラブの動向に目が離せません。彼らの豊富な知識と経験が新たな挑戦へどう結びつくのか、今後の活動に注目していきたいと思います。
会社情報
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UK P&I
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