久保田珠美の新たな陶の世界「Tama Mino Pottery」
2025年11月21日から12月25日まで、東京都港区の表参道に位置するアザワイズギャラリーでは、アーティスト久保田珠美による個展「Tama Mino Pottery」が開催されます。本展は、岐阜県・多治見にある名窯「幸兵衛窯」で制作された陶人形を中心に、豊かな表現力を発揮する作品たちが並びます。
久保田珠美は、絵画や切り絵、立体作品を手がけてきたアーティストですが、2018年には「幸兵衛窯」を訪れることで陶の魅力に気づき、素材としての土との出会いが彼女の創作活動に新たな潮流をもたらしました。陶の生地が持つ独特の質感や釉薬の偶然性、そして焼成時に生まれるさまざまな表情が、彼女の陶人形に命を吹き込んでいます。
陶人形の表現とメッセージ
展覧会では、陶人形が生命の喜びを謳歌する姿が描かれます。「小春日和」、「Family」、「さりとて」、「月影の庭」のようなタイトルが示す通り、作品は多様な物語を抱えています。
久保田は「生きる喜びを謳歌する、陽気で気ままな陶人形たち」と話し、制作工程自体が土、水、陽、火という自然の元素から生まれる「祈り」のようなものだと述べています。彼女の視点を通じて感じられる“生命の楽しい瞬間”は、観客に深い思索を促します。
個展の見どころ
アザワイズギャラリーは、アートの発信地としての役割を果たしており、久保田の作品もその一部です。展示には、陶人形だけでなく、平面の作品や切り絵も含まれ、平面と立体の境界を軽やに行き来した表現が楽しめます。会場は温かみを感じさせる土の色合いと光に溢れ、訪れる者を陶の不思議な世界へと誘います。
スパイラルクリスマスマーケットへの参加
また、アザワイズギャラリーは2025年12月5日から25日まで開催される「Spiral Xmas Market 2025」にも参加します。このイベントでは、久保田の陶人形や平面作品が展示されるだけでなく、購入することも可能です。新たなアートに触れながら、クリスマスの雰囲気を楽しむことができる貴重な機会です。
アーティストとしての活動
久保田は愛知県立芸術大学大学院を修了し、以降は国内外で数多くの展覧会を行っています。彼女の作品は、強烈なストロークと色彩のコントラストによって心に響く世界を作り出します。陶人形を通じて彼女の感性が強調された作品は、観る人に印象的な記憶を生み出すことでしょう。
展示情報
開催期間: 2025年11月21日(金)〜12月25日(木)
場所: アザワイズギャラリー
所在地: 東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
電話番号:03-3797-1507
営業時間:12:00-19:00(日・月・火曜 休み)
公式サイト
久保田珠美の陶人形たちがもたらす生命の息吹を感じる機会を逃さないでください!