Hondaとアネスト岩田、未来の環境対応コンプレッサを開発
アネスト岩田株式会社は、本田技研工業株式会社のリチウムイオンバッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を搭載した新型バッテリー駆動オイルフリーコンプレッサの開発を発表しました。この新しい製品は、エンジン式コンプレッサの代わりに、持ち運びやすく、環境にも優しい選択肢を提供します。
持ち運び可能な大容量バッテリー
Hondaの「Mobile Power Pack e:」は、1.3kWh以上の大きな電力を蓄えられる能力を持ち、自動車だけでなく、さまざまな電動機器に供給できる汎用性が特徴です。このバッテリーの搭載により、アネスト岩田のコンプレッサは従来のガソリンやディーゼルによる運転から脱却し、電動に進化します。
環境への配慮
このバッテリーコンプレッサの最大の利点は、排出ガスを一切発生させない点です。電動の利点を生かし、環境にやさしい運転を実現しています。また、オイルフリースクロールコンプレッサを採用しているため、騒音や振動も抑えられ、作業環境が快適に保たれます。潤滑油も不要で、これにより潤滑油製造に伴うCO2排出も抑えられるため、脱炭素化にも一役買っています。
アネスト岩田の企業背景
アネスト岩田は、1926年に設立されて以来、95年以上にわたって空気圧縮機や塗装機器の製造・販売を行ってきました。国内外で1,200件を超える特許を保有するなど、技術革新を追求してきた「開発型企業」です。世界20カ国以上で展開するグローバルなビジネスモデルを持ち、各種産業設備に欠かせない存在として信頼されています。
結論
新しいバッテリーコンプレッサは、アネスト岩田が持つ技術力とHondaの先進的な電動バッテリー技術を融合させた製品です。今後、環境対応と効率的な作業の両立を求める市場ニーズに応えられるでしょう。両社が共同で開発したこの最先端の製品は、多くの産業での用途を広げる可能性を秘めています。環境への配慮とユーザーの利便性を両立させた、新しい技術の進展に期待が寄せられます。