無人水上艇「Bluebottle™」の魅力
もはや海洋調査は人間だけの仕事ではありません。サイスガジェット株式会社がオーストラリアのOcius社と契約を結び、次世代セーリング型無人水上艇「Bluebottle™」の販売を開始します。これにより、国内の海洋データ計測が大きく進化することが期待されています。
海洋観測の新しいスタンダード
「Bluebottle™」は、数ヶ月にもわたって海洋観測を行える能力を持ち、極限の気象条件でもその性能を発揮します。オーストラリア海軍はこの艇を導入し、対潜水艦戦闘(ASW)用途として5隻を運用しています。これほど高い堪航性を持つ無人艇は、世界でも例を見ないでしょう。
さらに、「Bluebottle™」は風力、波力、太陽光といった自然エネルギーを利用したハイブリッド動力により、長時間の航行を実現します。特に、大型ソーラーパネルを搭載したハードセイルが、暴風時でも安全に収納・展開可能であるため、従来型の無人艇では難しかった暴風下での海洋観測も可能となります。
軍事演習でも優れた成果
最近では、「Autonomous Warrior 23」という無人システムの軍事演習がシドニー近郊で開催され、「Bluebottle™」艦隊が予想以上の成果を上げました。風速が13m〜25mに達する暴風の中でも設定されたモードを維持し、曳航ソナーアレイによる海中探索を見事に完了しました。これが世界中の海洋無人システム関係者の注目を集め、今後の展開が期待されます。
幅広い観測ニーズに応えるパワフルな機能
「Bluebottle™」には3つのタイプがあり、最新のBathy Class USVは5kWのディーゼル発電機を搭載。これにより、最大4kWの電力を提供でき、長期にわたる海洋調査を可能にします。サイスガジェットが提供するこの艇には、マルチビーム測深機、地層探査ソーナー、気象観測センサーなども取り付けることができ、あらゆる観測ニーズに応えることができます。
今後の展開とサービス
サイスガジェットは「Bluebottle™」の他にも、さまざまなUSVを取り扱っています。たとえば、多目的型の中型USV「SeaCAT」や、緊急展開可能な小型USV「CAT-Surveyor」などです。これらのUSVを使った観測サービスも計画しており、顧客ニーズに応じた柔軟な提案が可能です。
WIND EXPO 2024でのプレゼンテーション
「Bluebottle™」のサービス開始に関する発表は、2024年2月28日から東京ビッグサイトで開催される「WIND EXPO 2024」で行われます。この機会にぜひ当社ブースにもお越しください。
会社情報
- - 社名:サイスガジェット株式会社
- - 所在地:東京都大田区
- - 代表取締役:上田 至高
- - 設立:2013年2月
海洋観測の未来を担う「Bluebottle™」の誕生に、期待が高まります。詳細な情報は公式サイトをチェックしてください。